Salesforceのフローとは?作成方法を徹底解説!
2025.05.14
2025.05.14
Salesforceを導入したものの、その機能を十分に活用できていないとお悩みではありませんか?実はSalesforceのフロー機能を使えば、コードを書かずにさまざまな業務を自動化できます。この記事では、初めてフローに触れる方でも理解できるよう、基本概念から実践的な活用例を解説します。
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本資料では、Salesforce CRMとMAツールの連携によって、営業・マーケティング・経営の各部門が抱える課題を解決した企業の成功事例を紹介しています。商談状況の可視化や部門間の連携強化、分析による精度向上など、導入効果と活用ポイントを具体的に解説。 こんな方におすすめです!
- 商談状況の見える化ができていない
- マーケティングと営業が連携できていない
- 商談分析や精度の高い予測ができていない
Salesforceのフローとは?
Salesforceのフローは、プログラミング知識がなくても業務プロセスを自動化できる機能です。
フローチャート形式の直感的な操作で、
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データの収集
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レコードの更新
-
メールの送信
など、さまざまな処理を自動で行えます。
「フロービルダー」というツールを使って作成するため、コードを書かずにドラッグ&ドロップの簡単な操作だけでビジネスロジックを構築できるのが大きな特徴です。
たとえば、新しい顧客情報が登録された時に担当者へ自動的に通知を送ることや、定期的にデータを整理する、などの作業を自動化できます。
手作業で行っていた単調な作業をフローに任せることで、ミスを減らして業務の効率化を図れるでしょう。
Salesforceのフロービルダー(Flow Builder)の起動条件
Salesforceのフロービルダーには、以下の5種類の条件があります。
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画面フロー
-
レコードトリガーフロー
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スケジュールトリガーフロー
-
プラットフォームイベントトリガーフロー
-
自動起動フロー(トリガなし)
順番に解説していきます。
条件1:画面フロー
画面フローは、ユーザーが直接操作して実行するタイプのフローです。
ホーム画面やレコードページなどから手動で起動し、ユーザーからの入力を受け付けながら処理を進めていきます。
たとえば、新規顧客登録時に必要な情報を段階的に入力してもらい、複数の選択肢から条件に合った商品を絞り込む用途に適しています。
画面フローの特徴は、ユーザーとの対話形式で進行する点にあり、入力フォームやボタン、選択リストなどの画面要素を自由に配置可能です。
また入力の進行状況をフェーズ(ステージ)として表示させることも可能なため、ユーザーが現在どの段階にいるのかを視覚的に把握しやすくなっています。
条件2:レコードトリガーフロー
レコードトリガーフローは、Salesforce上のデータ(レコード)が作成・更新・削除された時に自動的に起動するフローです。
たとえば、新しい商談が作成された時に関連する取引先責任者に自動で通知メールを送信するほか、取引先の住所が変更されたときに関連する請求先情報も自動で更新などの処理を設定できます。
レコードトリガーフローの大きな特徴は、データ変更をトリガーとして処理を走らせ、ユーザーが意識することなく自動的にルールを適用できる点にあります。
また変更前後のレコード値を比較することで、特定の項目が変更された場合のみ処理を実行するように細かな条件分岐も可能です。
条件3:スケジュールトリガーフロー
スケジュールトリガーフローは、指定した日時や頻度で自動的に実行されるフローです。
たとえば、
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毎朝〇時に未対応の問い合わせ件数をチームに通知
-
毎月末に売上データを集計
-
契約終了日の60日前に更新案内を自動送信
などの定期的な処理に活用できます。
スケジュール設定は
-
1回のみ
-
毎日
-
毎週
から選択でき、開始日時と実行頻度の細かな指定も可能です。
また相対日付を組み合わせて「毎月〇日に実行」や「レコードの特定日付から〇日後に実行」といった柔軟なスケジューリングも実現できます。
更に簡易的なバッチ処理であれば、Apexコードを書かずにスケジュールトリガーフローで実装できるため、開発コストの削減にも貢献します。
条件4:プラットフォームイベントトリガーフロー
プラットフォームイベントトリガーフローは、Salesforce内外からのイベント(通知)を受信した時に起動するフローです。
たとえば、外部システムから在庫状況の更新通知を受け取った時に関連する商談情報を更新する、IoTデバイスからのセンサーデータを受信した時に異常値を検知して担当者に通知するなどの連携処理に活用できます。
外部システムと統合したい際に、特に威力を発揮するフロータイプといえるでしょう。
条件5:自動起動フロー(トリガなし)
自動起動フロー(トリガなし)は、ほかのプロセスから呼び出されて実行されるフローです。
たとえばApexコードから呼び出す、別のフローとして組み込んで使用します。
自動起動フローの特徴は、単体では起動せず、ほかのプロセスの一部として機能する点です。
共通処理をモジュール化して再利用したい場合や、複雑な処理を分割して管理したい場合に適しています。
たとえば、複数の異なるフローで同じ計算ロジックを使いたい場合、その計算部分を自動起動フローとして切り出しておけば、メンテナンス性が向上します。
またApexコードからフローを呼び出すことで、プログラミングとノーコード開発のいいとこ取りも可能です。
Salesforceフローの作成手順4ステップ
Salesforceフローを作成する手順は、大きく以下の4ステップに分けられます。
-
フローの種類の選択
-
要素とコネクタをつなぎ合わせる
-
デバッグで動作テストをする
-
フローの保存と有効化
順番に見ていきましょう。
ステップ1:フローの種類の選択
Salesforceフローを作成する際に、まずは目的に合ったフローの種類を選択しましょう。
まず設定画面のクイック検索ボックスに「フロー」と入力し、「プロセスの自動化」の下にある「フロー」を選択します。
画面右上の「新規フロー」ボタンをクリックすると、フロー種別の選択画面が表示されます。
-
ユーザーの入力が必要な場合は「画面フロー」
-
レコードの作成や更新をする場合は「レコードトリガーフロー」
-
定期的な処理が必要な場合は「スケジュールトリガーフロー」
など、自動化したい内容に最適な種類を選びましょう。
フローの種類によって実現できる機能が異なるため、目的をしっかり考えてから選択しましょう。
ステップ2:要素とコネクタをつなぎ合わせる
フロービルダーが起動したら「キャンバス」と呼ばれる画面上に「要素」を配置し、「コネクタ」でつなぎ合わせていきます。
まずはトリガーの詳細設定から始めましょう。
たとえば「レコードトリガーフロー」であれば、どのオブジェクトの変更をトリガーにするか、どのような条件でフローを起動するかを設定します。
次に「+」ボタンをクリックして、フローに必要な要素(レコードの作成・更新・取得、決定、割り当てなど)を追加していきます。
各要素は下部にあるノードをドラッグして次の要素へ接続することで、処理の流れを定義できます。
複雑な条件分岐も「決定」要素を使うことで実現可能です。
ステップ3:動作テストをする
フローの設計が完了したら、実際に動作するか確認するためのデバッグを行います。
フロービルダー画面上部にある「デバッグ」ボタンをクリックして、フローのテストを実行しましょう。
デバッグ中は各要素の処理がどのように進むか、変数にどのような値が格納されるかをリアルタイムで確認できます。
エラーが発生した場合は、どの要素でエラーが起きたのかを特定し、設定の見直しが可能です。
特にレコードトリガーフローでは、想定通りのレコードが取得できているか、条件分岐が正しく機能しているかを入念にチェックしましょう。
デバッグを繰り返し行うと、本番環境で問題なく動作するフローを作成できます。
ステップ4:フローの保存と有効化
デバッグでフローの動作を確認できたら、フローを保存して有効化します。
画面右上の「保存」ボタンをクリックし、フローの表示ラベルとAPI参照名を入力します。
表示ラベルはユーザーに表示される名前、API参照名はシステム内部で使用される名前です。
保存が完了したら「有効化」ボタンをクリックして、フローを実際に使える状態にします。
有効化せずに保存するだけでは、フローは動作しないので注意が必要です。
フローを有効化した後は、設定した条件に従って自動的に起動するようになります。
必要に応じて、ホームページやレコードページなどからアクセスできるようにボタンやリンクの設置も可能です。
Salesforceのフロー活用事例3選
ここからは、Salesforceのフローを活用して成果をあげた事例を3つ紹介します。
順番に見ていきましょう。
事例1:自動化による営業効率の大幅向上
ある企業では、展示会後のアンケート入力やWebフォームからの問い合わせ対応で課題がありました。
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リード情報のSalesforceへの手動入力
-
重複チェック
-
担当者への割り当て
などに多くの時間と労力がかかっていたのです。
また入力ミスやタイムラグにより、見込み客への迅速なアプローチが遅れるという問題も発生していました。
この課題を解決するため、Salesforceの画面フローとレコードトリガーフローを活用したシステムを実装しました。
改善の結果、営業担当者はコア業務である顧客対応に集中できるようになり、リードタイムの短縮と成約率の向上を実現しました。
事例2:マーケティング精度向上
ある企業では顧客データが各部門で個別管理されていたため、情報の一元把握が困難な状況でした。
マーケティング部門と営業部門との連携もスムーズではなく、最適な顧客アプローチができていない状況です。
そこでSalesforceの「プラットフォームイベントトリガーフロー」を活用し、各システムの顧客データをData Cloudに集約しました。
顧客360度ビューを構築し、データ変換ロジックによる標準化と名寄せ処理も自動化しました。
結果として精度の高いセグメント配信やパーソナライズされた顧客体験が可能となり、マーケティングROIの向上に貢献しています。
事例3:申請承認プロセスの簡略化
ある企業では、社内の各種申請(見積もり発行など)の承認プロセスが煩雑で、回付や承認待ちに多くの時間を要していました。
承認ルートが担当者や内容によって異なり、承認漏れや遅延が発生しやすい状況でした。
そこでSalesforceの承認プロセス機能と連携した「画面フロー」を開発し、申請内容に応じて自動的に承認ルートを生成して、関係者への承認依頼通知を自動化しました。
その結果、申請から承認までの時間を大幅に短縮し、業務処理のスピードアップと生産性向上を実現した事例です。
まとめ
Salesforceのフローは、コードを書かずにビジネスプロセスを自動化できるツールです。
「画面フロー」「レコードトリガーフロー」など、さまざまなタイプがあるため、用途に応じて選びましょう。
フローの活用によって、
-
データ入力の自動化
-
顧客対応の効率化
-
申請承認プロセスの簡略化
など、多くの業務改善を実現できます。
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