
Marketing Cloud Personalizationの真価を引き出す!「STATISTICS」で施策効果を可視化しよう
Webサイトやメール、アプリなど、さまざまなチャネルで顧客一人ひとりに最適な体験を提供するSalesforce Marketing Cloud Personalization。しかし、ただ施策を運用するだけでは、その効果を最大限に引き出すことはできません。施策が顧客にどのように影響を与え、ビジネスにどれだけの成果をもたらしているのか。
その答えを正確に把握し、次のアクションへと繋げていくことが非常に重要です。そのために活用すべき機能が、今回ご紹介する「STATISTICS」です。STATISTICSでは、トリガー発火の状況や、売上に関わる重要な指標まで、施策の結果を多角的に分析できます。
本記事では、主要なキャンペーンである「Triggered Campaigns(トリガーキャンペーン)」を例に、STATISTICSの見方と、各項目の意味について詳しく解説していきます。
さらに、弊社はSalesforce製品との連携に強みを持ち、初期構築から高度な活用、データ分析まで、専門的な知識と豊富な経験を活かしてお客様のマーケティング成果の最大化に貢献します。
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Marketing Cloud Engagement 上手く運用するために気をつける点とは? 成功事例もご紹介
本ホワイトペーパーでは、Marketing Cloud Engagement の機能を解説し、企業がデジタルマーケティングを成功させるために、初期導入と運用時のよくある落とし穴とその回避策、導入の成功事例についてお伝えします。
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STATISTICSの閲覧方法
まずは、キャンペーン結果を確認するまでの手順を見ていきましょう。
1. 画面左のメニューから「Triggered」にカーソルを合わせ、表示された項目から「Triggered Campaigns」を選択します。
2. 結果を確認したいキャンペーンを選択し、画面下部の「STATISTICS」をクリックします。
3. これで「STATISTICS」画面の閲覧が可能になります。
より詳細なデータを確認したい場合は、画面右上の「DETAILED STATISTICS」をクリックしてください。
「STATISTICS」でトリガーキャンペーンのプロセスを分析する
STATISTICSの画面では、運用中のトリガーキャンペーンのトリガー発火状況を確認することができます。
画面右上の日時を指定することで、特定期間のトリガー発火状況を確認することも可能です。
※画像はDEMO画面のため数値が入力されていない状態ですが、キャンペーンの運用が開始すると、各トリガー項目毎に数値が入力されます
項目 | 意味 |
---|---|
Total Triggers | キャンペーンのトリガーとなる条件を満たした総数(※この時点ではフィルター等の設定は考慮されません) |
Eligible Triggers | Total Triggersのうち、キャンペーンに設定されたすべての条件(セグメント、フィルターなど)に合致したトリガーの数 |
Disqualified Triggers | Eligible Triggersのうち、遅延設定や配信頻度の制限(Frequency Cap)などにより、対象外となったトリガーの数 |
Failed Triggers | Eligible Triggersのうち、技術的な問題により、処理に失敗したトリガーの数 |
Successful Triggers | Eligible Triggersのうち、最終的に正常に処理され、アクションが実行されたトリガーの数 |
上記、Successful Triggersが、最終的に「成功」と見なされ、Journey Builderに連携される数となります。
そのため、キャンペーンで良い結果を出すためには、いかにSuccessful Triggersの数を増やし、Journey Builderへ連携の上、メールを多く配信するかが重要になります。
現在運用中のキャンペーンであまりSuccessful Triggersが多くない場合は、STATISTICS画面で各トリガー項目の数値を確認すると共に、STATISTICS画面下部に表示される「Eligible Triggers Workflow」や「Workflow Steps」を確認することで、どこにボトルネックがありSuccessful Triggersが増加しないのかの原因をある程度特定することも可能になります。
・Eligible Triggers Workflow:トリガーからアクション実行までのプロセスを視覚的に表示
キャンペーン設定におけるすべてのフィルター、遅延、Frequencyなどの各ステップで、トリガーされたユーザーが何人残っているかをフロー形式で確認できます。この機能を使うことで、「どのステップでユーザーが最も多く脱落しているか」が一目で分かり、Successful Triggersの改善へ役立てることができます。
・Workflow Steps:Eligible Triggers Workflowを構成する個々のステップを表示
各ステップは、ユーザーがキャンペーンの対象となるための条件を示しており、それぞれの通過数を数値で確認できます。これにより、キャンペーンのパフォーマンスを段階的に分析することが可能になり、Successful Triggersの改善へ役立てることができます。
「DETAILED STATISTICS」で施策の成果を深く読み解く
DETAILED STATISTICSでは、運用中のトリガーキャンペーンについて、特定の指標ごとにキャンペーンのパフォーマンスに関する詳細な情報が得られます。
Start / Endの日時を指定することで、その期間の成果を確認することも可能です。
※画像はDEMO画面のため数値が入力されていない状態ですが、キャンペーンの運用が開始すると、各トリガーに数値が入力されます
また、一部の項目はキャンペーンを経由せずにコンバージョンしたユーザーの結果まで反映する可能性があるため、ご認識ください。
項目 | 意味 |
---|---|
Revenue / User | 累積収益をユニーク訪問者数で割った値 |
Average Order Value | 累積の収益を注文数で割った値 |
Conversion Rate | 累積の注文数をユニーク訪問者数で割った値 |
Revenue | ユニーク訪問者による合計累計収益 |
Conversions | コンバージョンの数 |
Unique Visitors | Successful Triggersの内、ユニークな訪問者の数 |
Successful Triggers | Eligible Triggersのうち、最終的に正常に処理され、アクションが実行されたトリガーの数 |
Triggered Failure | 発火したトリガーの内、何らかの理由で処理に失敗した数 |
まとめ
今回は、Marketing Cloud Personalizationにおける「STATISTICS」機能について解説しました。
キャンペーンを運用する際は、これらの数値を定期的に確認し、施策のパフォーマンスを評価することが非常に重要です。
例えば、「Successful Triggers」が少ない場合は、トリガー条件やセグメント設定を見直す必要があるかもしれません。また、A/Bテストを実施している場合は、「DETAILED STATISTICS」の数値を比較して、より効果的な施策を見つけることができます。
Personalizationの機能を最大限に活用するためには、運用後の分析と改善のサイクルを継続的に実施することが不可欠です。ぜひ、今回ご紹介した「STATISTICS」を使いこなし、データに基づいたマーケティング施策を推進してください。
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