
Account Engagementの限界を超える! Data360連携で実現する「本当に使える」セグメント作成術
Data Cloud の基本と活用法!
MA課題をデータで解決する
方法とは?
本ホワイトペーパーでは、Data Cloudの基礎を知りたい企業様や、データ活用を強化しマーケティング施策の効果を最大化していきたい企業様向けに、Data Cloudの導入・運用を成功させるためのポイントをご紹介いたします。
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Account Engagementをお使いの皆さま、こんなお悩みはありませんか?
• 「もっと複雑な条件でプロスペクトを絞り込みたい」
• 「WebアクティビティとCRMデータを柔軟に掛け合わせたリストを作りたい」
• 「休眠顧客が再アクティブ化した瞬間を捉えたい」
ダイナミックリストを始めとした Account Engagementのオートメーション機能はシンプルかつ便利な機能ですが、そのルールだけでは実現が難しいセグメンテーションがあるのも事実です。
しかし、Account EngagementをData 360と連携させることで、これらの課題を解決し、マーケティングの精度を飛躍的に高めることができます。
本記事では、マーケティング活動をどう変えることができるのか、Data 360連携がもたらす具体的なメリットを3つの活用例と共にご紹介します。
toBeマーケティング株式会社では、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)であるData Cloud の導入・活用をご支援しています。顧客データの統合、セグメンテーション、アクティベーションなどを通じて、データドリブンなマーケティングの実現に貢献します。
さらに、複数の支援パッケージをご用意しており、企業ごとのニーズに応じた柔軟なサポートが可能です。
Account EngagementとData 360の連携とは?
連携の仕組みはシンプルです。標準コネクタが用意されており、主に2つのことが可能になります 。
Account EngagementからData 360へ:
メールのクリックやフォームの送信、Webページの閲覧といったプロスペクトのアクティビティデータがData 360に連携されます。Data 360からAccount Engagementへ:
Data 360の高度な機能で作成した「セグメント」を、Account Engagementの「ダイナミックリスト」として連携できます。
つまり、Account Engagement単体では難しかった「複雑なデータ抽出」をData 360側で実行し、その結果をシームレスにAccount Engagementのリストとして利用できるのです。
Data 360連携が実現する3つのセグメント活用例
Account Engagement単体では設定が難しい、または事前の準備が非常に煩雑で、思わず「これは無理だ…」と諦めてしまいそうなセグメントも、Data 360連携なら驚くほど簡単に実現可能です。
ここでは、具体的な3つのシナリオを例に、その違いを見ていきましょう。
活用例1:確度の高い「新規顧客」を抽出する
【シナリオ】
「過去30日以内に、料金ページまたは導入事例ページを3回以上閲覧した」プロスペクトをリストアップしたい。
【Account Engagement単体での課題】
これは、多くのユーザーが直面する「閲覧回数の壁」です。Account Engagementの標準機能でこれを実現しようとすると、まず「料金ページ閲覧回数」「導入事例閲覧回数」といったスコア加算用のカスタム項目を事前に作成する必要があります。
さらに、特定のURLに対するページアクションを設定し、「閲覧するたびに、作成したカスタム項目の数値を1ずつ加算する」という自動化の仕組みを、対象となるすべてのページに対して設定しなければなりません。
もし対象ページが10個あれば10個分の設定が必要となり、管理・メンテナンスも非常に煩雑になります。
【Data 360連携のメリット】
一方、Data 360連携なら、こうした事前準備は一切不要です。
アクティビティデータを連携することで、Data 360には、プロスペクトのWeb行動履歴がログとして時系列で蓄積されています。 そのため、セグメント作成画面で「過去30日以内に」「"料金ページ" または "導入事例ページ" を」「合計3回以上閲覧した」という条件を、まるでフィルターをかけるように直感的に指定するだけで実現できます。
これだけで、今まさに製品を比較検討している、最もホットな見込み客リストが瞬時に完成します。
活用例2:精度の高い「アップセル・クロスセル候補」を抽出する
【シナリオ】
「製品Aに関する『成立』した商談を持つ取引先」に所属し、かつ「製品Bに関する関連メールを2回以上クリックした」プロスペクトを抽出したい。
【Account Engagement単体での課題】
これは、「取引先」に関連する情報と「プロスペクト」の情報を組み合わせる、Account Engagementが苦手とするシナリオの一つです。
ダイナミックリストは、基本的にプロスペクトを軸にした行動や属性しか見ることができません。そのため、「所属する取引先の商談が"成立"している」という取引先の関連情報を、直接の条件に指定することができないのです。
また、特定のメールのクリック回数を正確に数えるにも、やはり事前のカスタム項目やオートメーションルールの設定が必要でした。
【Data 360連携のメリット】
Data 360連携の真骨頂は、CRMのあらゆる情報(商談、取引先、ケースなど)と、Account Engagementの行動履歴(メールクリック、フォーム送信など)を、自由自在に組み合わせてセグメントが作れる点にあります。
ビルダー上で、「取引先に関連する商談のフェーズが "成立"」で、かつ「製品Bのメールクリックを2回以上」といった、まさに"狙い撃ち"したい条件を掛け合わせることが可能です。
これのように「取引先を軸にした関連情報」と「個人の興味・関心」を組み合わせた、精度の高いアップセル・クロスセル候補リストを作成することができます。
活用例3:「休眠からの再エンゲージメント」を捉える
【シナリオ】
「過去1年以上前にWebサイト訪問があり、最近になって再びWebサイトを訪問した」プロスペクト(休眠から復帰した顧客)を抽出したい。
【Account Engagement単体での課題】
「以前は活動していたが、最近また戻ってきた」という"時間軸"をまたいだ行動の検知もまた、Account Engagementの最も困難な課題です。
なぜなら、プロスペクトの活動履歴は基本的に「最終活動日」として最新の情報に上書きされてしまうからです。「1年前の閲覧履歴」と「今日の閲覧履歴」を比較するような条件設定は、標準機能では不可能です。
これを実現するには、オートメーションルールやタグを組み合わせて、複雑な管理とルールが必要になりますが、一方でミスも起こりやすく、メンテナンス困難な仕組みになりがちでした。
【Data 360連携のメリット】
Data 360は時系列で保持されたアクティビティ履歴を使用して柔軟なセグメントを行うことができます。
そのため、「1年以上前のページ訪問が1回以上」「過去14日以内のページ訪問が1回以上」といった行動パターンを「AND/OR」条件で簡単に組み合わせて設定できます。
まとめ
Account EngagementとData 360の連携は、単なるデータ連携ではありません。Account Engagementのセグメンテーション能力を根本から拡張する「アップグレード」と捉えることができます。
これまで「やりたかったけれど、設定が複雑で諦めていた」といった高度なセグメントが、Data 360のセグメントを使うことで直感的に作成可能になります。
CRMデータとマーケティングデータを統合し、顧客の解像度を極限まで高めるData 360連携を、Account Engagement活用の可能性を広げるために、導入を検討してみてはいかがでしょうか。









