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【Einstein送信時間最適化&エンゲージメント頻度】 AIを活用したメールマーケティング

author クリエイティブソリューションチーム

date 2025.06.09

update 2025.06.09

tags メールマーケティング

tags  Account Engagement, Pardot, Pardot, Pardot 使い方, Salesforce, マーケティングオートメーション, マーケティングオートメーションツール, メール,

はじめに

近年、様々な場面でAI(人工知能)の活用が進んでおり、B2Bマーケティングにおいてもその影響は大きく広がっています。特に、メールマーケティングの自動化やパーソナライズ配信へのニーズが高まる中、**SalesforceのAccount Engagement(旧Pardot)**では、AI機能「Einstein(アインシュタイン)」の導入によって、配信の最適化が可能になりました。

今回は、Account Engagementの拡張メール機能で利用できる2つのAI機能である、

  • Einstein送信時間最適化(Send Time Optimization)

  • Einsteinエンゲージメント頻度(Engagement Frequency)

について詳しく解説します。

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Account EngagementのメールにおけるAI機能とは?

Account Engagementメールにも2種類のメール送信方法がありますが、今回は「拡張メール」において使用できる機能になります。
従来のAccount Engagementメールでは使用できない機能になりますので、ご注意ください。
※下記有効化方法は拡張メールの有効化が完了していることが前提です。

1.Einstein送信時間最適化

主な特徴:

  • 送信最適時間をプロスペクトごとに自動で選定

  • 開封率やクリック率の最大化に貢献

  • レポートで配信時刻ごとのパフォーマンスも確認可能

有効化手順:

「マーケティング」>「送信時間最適化」と検索>
「Einstein送信時間最適化」>「メール送信の最適化を開始」>「有効化」ボタンを押下

※データ分析とモデル生成には最大72時間かかる場合があります。

画像25033102.jpg

2.Einsteinエンゲージメント頻度


Einsteinエンゲージメント頻度(Einstein Engagement Frequency)は、過去28日間に送信したメールへの反応を基に、各プロスペクトにとって適切なメール配信頻度をAIが判定する機能です。

有効化手順:

「マーケティング」>「エンゲージメント頻度」と検索>
「Einsteinエンゲージメント頻度を有効化」>「有効化」ボタンを押下

※状況が反映されるまで最大72時間かかります。


画像250331.png

Einstein機能の利用前提条件

以下の要件を満たしている必要があります:

  • Account Engagement Advancedエディション以上
    ※Growth・Plusエディションでは、一部配信頻度制限のみ対応可能(詳細は別途「同一宛先に対する配信回数を制限することは可能ですか?」を参照ください)

  • Einstein機能有効化後、利用開始までに最大72時間の学習時間が必要

  • 最低10名のプロスペクトに対して、過去28日間で5種類以上のメール送信実績が必要

  • 最適化精度を高めるには、さらに90日間のデータ蓄積が推奨

AI機能の活用方法とメリット

① Einstein送信時間最適化の活用

送信開始日時と、3~168時間の時間範囲を指定することで、プロスペクトごとに最適な時間帯でメールが配信されます。
これにより:

  • ターゲットにとって最適なタイミングでメールを届けられる

  • 開封率・クリック率の向上が期待できる

  • 時間帯ごとの配信傾向をレポートで可視化できる

② Einsteinエンゲージメント頻度の活用

「Einstein Engagement Frequency」項目を、以下のようにマーケティング施策に組み込むことができます:

  • ダイナミックリストやセグメンテーションルールの条件として使用

  • オートメーションルールやEngagement Studioの分岐に設定可能

  • メール頻度に応じたシナリオの出し分けができ、プロスペクトに負担をかけないマーケティングが実現

画像2503313.jpg

判定(英語) 判定(日本語) メール受信頻度
undersaturated 未達 少ない
on target 達成 適切
saturated 飽和 多すぎ

この項目によって、ダイナミックリストやセグメンテーションルール、オートメーションルールのルール条件に指定することができます。


また、Engagement studioの分岐条件としても使用できます。ルールを設定する際にプロスペクト項目で「 Einstein Engagement Frequency」を選択することで、「頻度が多すぎる」プロスペクトには別のメールを送信したり、「頻度が少なすぎる」プロスペクトにはフォローアップのステップを追加したりといったプロスペクトごとに最適な頻度でメールを出し分けて送ることも可能です。

最後に

AIを活用したメールマーケティングは、タイミングと頻度の最適化が鍵です。
Salesforce Account Engagementの拡張メール機能で使える「Einstein送信時間最適化」と「Einsteinエンゲージメント頻度」は、まさにその実現を支える強力なAI機能。

これらの機能を活用することで、よりパーソナライズされたマーケティング施策を効率的に展開することができます。


まだ導入されていない方は、ぜひこの機会にご検討ください!

✔Einstein送信時間最適化を使いこなしたい

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✔︎MAとAIを掛け合わせて活用したい

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   \お困り事はお気軽にご相談ください/ 

投稿者プロフィール
クリエイティブソリューションチーム

クリエイティブソリューションチーム(CreativeSolution Team)

Markting Cloudの導入・活用をお手伝いさせていただいているtoBeマーケティングのクリエイティブソリューションチームがMarkting Cloudの導入・活用におけるナレッジをお届けいたします。


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