
【SFAとCRMの違いとは】迷わない選び方とSalesforceで実現する営業効率化
Salesforce CRMの活用成功事例 6選のご紹介 〜顧客データ統合とDX推進のポイント〜
本資料は、Salesforce CRMを活用した顧客データの統合および業務プロセスのデジタルトランスフォーメーション(DX )に取り組む企業様の成功事例を多数ご紹介しております。
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はじめに:なぜ今「SFA」と「CRM」が注目されているのか
近年、営業活動のデジタル化が急速に進んでいます。
テレワークやオンライン商談の普及により、営業現場では「顧客との接点をどう管理するか」「チーム全体で営業情報をどう共有するか」が重要な課題になりました。
そんな中でよく聞かれるのが「SFA」や「CRM」という言葉です。
どちらも営業活動を効率化するツールとして注目されていますが、実際に何が違うのか、どちらを導入すべきなのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、
SFAとCRMの違い
導入判断のポイント
Salesforceで実現できる営業・顧客管理のベストプラクティス
をわかりやすく解説します。
toBeマーケティング株式会社では、Salesforceの導入から活用、運用支援までを幅広くサポートし、お客様のビジネス成長に貢献いたします。
Sales Cloudの初期構築はもちろん、Account Engagement(旧Pardot)をはじめとする他のSalesforce製品との連携を見据えた最適なチューニングも可能です。
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さらに、顧客情報基盤の構築や営業活動の効率化、マーケティングとの連携強化を通じて、データに基づいた意思決定を実現できる体制づくりをサポートします。
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SFAとは?営業活動を支援する仕組み

SFAとは「Sales Force Automation」の略で、日本語では「営業支援システム」と呼ばれます。
営業プロセスを自動化・効率化することを目的に、商談・活動・案件の進捗を可視化するツールです。一元管理します。
SFAの主な機能
商談・案件管理
顧客との接触履歴管理
活動スケジュール・タスク管理
見積・受注・予実管理
レポート・ダッシュボード分析
営業担当者の入力をもとに、チーム全体で営業進捗を共有できます。
SFA導入のメリット
営業の属人化を防ぎ、誰でも同じ水準で営業できる
マネージャーがチーム全体の状況をリアルタイムで把握できる
商談データが蓄積され、成功パターンが分析できる
導入に向いている企業
営業人数が多く、情報共有が難しい
案件型・提案型の営業が中心
営業活動の進捗や予測を可視化したい
例:ある企業では、Excelで商談管理していたため進捗が把握できず、機会損失が発生していました。SFAを導入後、商談ステータスがリアルタイムで共有され、受注率が15%向上しました。
CRMとは?顧客との関係を深める仕組み
CRMとは「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略で、顧客情報を一元管理し、長期的な関係を築くための仕組みです。
CRMの主な機能
顧客データベースの統合管理
購買履歴・問い合わせ履歴の記録
顧客セグメント別のアプローチ設計
メール配信やキャンペーン管理
カスタマーサポートとの連携
CRM導入のメリット
顧客の全体像を把握し、最適なタイミングで提案できる
顧客満足度を高め、リピート率を向上させる
営業・マーケ・サポートが同じ顧客データを共有できる
導入に向いている企業
既存顧客フォローを重視している
カスタマーサポート・マーケティングと連携して顧客体験を改善したい
BtoCやサブスクリプション型ビジネスを展開している
SFAとCRMの違いを図解で理解する
SFAとCRMはよく似ていますが、目的と使う人、管理する情報に違いがあります。
項目 | SFA | CRM |
主な目的 | 営業プロセスの効率化 | 顧客関係の強化 |
利用部門 | 営業部門 | 営業・マーケ・サポート |
管理対象 | 案件・商談・活動 | 顧客・履歴・満足度 |
価値 | 営業の再現性・スピード向上 | 顧客体験・LTV向上 |
このように、SFAは営業の「行動と成果の見える化」、CRMは顧客の「関係性と価値の最大化」に焦点を当てています。
両者をうまく連携させることで、「顧客を中心にした営業活動」が実現できます。
SFAとCRMをどう選ぶ?導入判断の3つのポイント

SFAとCRMはいずれも「顧客との関係を可視化し、成果を上げる」ための仕組みですが、目的・使い方・求める成果が微妙に異なります。導入を検討する際には、以下の3つの視点から自社の現状を整理することが重要です。
1.目的の明確化:何を「改善」したいのかをはっきりさせる
最初に明確にすべきは、「自社が何を課題としているのか」です。
目的を曖昧にしたまま導入すると、機能が活かされず、結局“使われないツール”になってしまいます。
SFAが向いているケース
営業プロセスを標準化・可視化したい
案件の進捗や商談履歴をリアルタイムで把握したい
営業担当ごとの活動量や成果を定量的に分析したい
→ 目的:営業組織の生産性を上げること
CRMが向いているケース
顧客情報を部門横断で共有したい
既存顧客へのフォローアップやアップセル・クロスセルを強化したい
問い合わせ対応・カスタマーサポートの品質を高めたい
→ 目的:顧客との関係性を深め、LTV(顧客生涯価値)を高めること
導入目的が「営業効率の改善」ならSFA、「顧客関係の強化」ならCRM。
そして、両方を包括的に実現したいならSalesforceのような統合型プラットフォームが最適です。
2.データの一元化ニーズ:どこまで情報を統合したいか
次に考えるべきは、「どの範囲のデータを一元化したいか」。
営業・マーケティング・カスタマーサポートがそれぞれ別のシステムを使っていると、顧客データが分断され、組織全体での最適化ができません。
分断されている状態(課題例)
営業がExcel、マーケがMAツール、サポートが別のCRMで管理
顧客の全体像(購買・問い合わせ・契約状況)がつかめない
部門ごとの数字は見えるが、全社的な顧客体験が最適化されない
理想的な状態(SFA×CRM連携)
1つの顧客情報に営業・マーケ・サポートの履歴がすべて紐づく
商談履歴からサポート履歴まで一目で確認できる
営業・サポート間の引き継ぎがスムーズに行える
たとえばSalesforceでは、Marketing Cloud → Sales Cloud → Service Cloud の流れで顧客情報が連携され、「見込み客 → 商談 → 顧客 → サポート」までの一連の体験を一元管理できます。
データの一元化は、ツール選定を左右する最も重要なポイントです。
複数部署で顧客情報を扱う企業ほど、SFA単体ではなくCRM連携型の基盤を選ぶことが成功の鍵になります。
3.将来的な拡張性:ツールを“育てる”視点を持つ
SFAやCRMは「導入して終わり」ではなく、運用を通じて進化させていくツールです。
したがって、今の課題解決だけでなく、将来的な拡張性も見据える必要があります。
検討すべき拡張ポイント
マーケティングオートメーション(MA)との連携(リード育成の自動化)
サポートやチャットボットとの統合(顧客体験向上)
ダッシュボード分析・BIとの連携(経営判断への活用)
外部システム(ERP、会計、人事など)とのAPI連携
SFAとCRMは対立するものではなく、補完し合う関係です。
SFA → 営業活動の「生産性を上げる」
CRM → 顧客関係の「質を上げる」
そして、両者をつなぎ、マーケティングやサポートと連携できる仕組みこそが、今の時代に求められる“真の営業・顧客基盤”です。その実現を支えるのが、まさにSalesforceの強みです。
SalesforceならSFAとCRMを統合して実現できる
Salesforceは、SFA・CRM・MA・CSをすべて1つのプラットフォーム上で統合できます。
加えて、AppExchange(アプリストア)を通じて機能を追加できるため、企業の成長に合わせて柔軟に拡張可能です。
Salesforceといっても様々なツールがあります。ここでは、それぞれのツールを詳しくご説明します。
Sales Cloud:SFA機能を中心とした営業支援プラットフォーム
Sales Cloudは、営業プロセス全体を効率化するためのSFA(Sales Force Automation)機能を中心に構成されたクラウドです。
主な特徴
商談・リード・取引先情報を一元管理
案件の進捗状況をリアルタイムで可視化
見積・予実管理・活動履歴の自動記録
ダッシュボードで営業成果を分析
活用イメージ
営業担当は日々の活動をSales Cloudに入力するだけで、上司やチーム全体が進捗を共有できます。
マネージャーはレポートやグラフで受注見込みやボトルネックを把握し、より的確な営業戦略を立てられます。
導入の目的
営業の属人化を防ぎ、データドリブンな営業を実現
案件管理・報告業務の効率化
組織全体での営業生産性向上
Service Cloud:CRM機能を拡張し、顧客対応を一元化
Service Cloudは、顧客サポートやアフターサービスの対応を効率化するCRM(Customer Relationship Management)プラットフォームです。
主な特徴
問い合わせ・サポート履歴を一元管理
チャット・電話・メールなど複数チャネルの統合対応(オムニチャネル)
顧客情報を参照しながらスピーディな対応が可能
ナレッジベースやFAQ機能による自己解決支援
活用イメージ
カスタマーサポート担当者が顧客情報・購入履歴・過去の問い合わせを瞬時に確認できるため、迅速で一貫した対応が可能になります。
また、ケース対応の分析により、よくある問い合わせを自動化したり、サポート体験を改善することもできます。
導入の目的
顧客満足度(CS)の向上
対応履歴の共有によるサポート品質の均一化
サポート業務の効率化・自動化
Marketing Cloud:MAとの連携でリード獲得から育成まで対応
Marketing Cloudは、マーケティング活動を自動化・最適化するためのMA(Marketing Automation)プラットフォームです。
主な特徴
メール・SNS・LINEなどの複数チャネルでのパーソナライズ配信
顧客データに基づくセグメント配信とスコアリング
顧客行動データをもとにしたリードナーチャリング
Salesforce内のSFA/CRMデータとのリアルタイム連携
活用イメージ
Webサイトで資料請求した見込み客に対して、自動的にメール配信を行い、興味度の高いリードをSales Cloudへ引き渡す、といった“営業連携型マーケティング”を実現します。
導入の目的
見込み顧客の獲得・育成を自動化
顧客一人ひとりに最適なタイミングでアプローチ
営業との連携によるリードの質向上
これらを表にまとめたものが下記となります。ぜひ、自社に合ったツールの導入をご検討ください。
どれが自社に合うかわからないという方も多いかと思います。その際はぜひ、ご相談ください。
項目 | Sales Cloud | Service Cloud | Marketing Cloud |
主な目的 | 営業活動の効率化・可視化 | 顧客対応の最適化 | リード獲得・育成の自動化 |
主な利用部門 | 営業部門 | カスタマーサポート部門 | マーケティング部門 |
管理対象データ | 商談・取引先・活動履歴 | 顧客・問い合わせ・サポート履歴 | リード・キャンペーン・行動データ |
主な機能 | 案件管理/予実管理/営業分析 | 問い合わせ管理/ナレッジ管理/オムニチャネル対応 | メール配信/スコアリング/セグメント分析 |
導入効果 | 営業の生産性向上・再現性強化 | 顧客満足度向上・対応効率化 | リード獲得数・転換率の向上 |
他クラウドとの関係 | Marketing Cloudから受け取ったリードを営業化 | Sales Cloud・Marketing Cloudと顧客情報共有 | Sales Cloud・Service Cloudとデータ連携して顧客体験を統合 |
Salesforceを使えば、営業・マーケティング・サポートの全データを1つの基盤で管理できます。
Salesforce導入の成功事例(例)
ある製造業A社では、営業担当が個人ごとにExcelで商談管理しており、進捗把握が困難でした。
Salesforceを導入し、商談・顧客・問い合わせを一元管理した結果、
月次レポート作成時間を70%削減
受注スピード20%向上
を実現しました。
Salesforce導入を成功させる3つのポイント

SFA導入は一度で成功するものではありません。正しいステップを踏むことが、定着への近道です。
- 運用設計を先に描くシステム導入前に「どのような営業プロセスを実現したいか」を明確に。
初期構築段階で現場目線を反映する
現場が使いやすい仕組みでなければ定着しません。入力項目や画面構成を最適化しましょう。
データ活用の仕組みを整備する
ダッシュボードやレポートを早期に設計し、成果を“見える化”することが成功の鍵です。
このように、SFAを「導入しただけ」で終わらせず、データを活かす文化を育てることが重要です。
Salesforceは機能が豊富な分、設計次第で成果が大きく変わります。
専門パートナーの支援を受けながら初期構築を行うことで、スムーズな定着と早期の効果実感が可能になります。
まとめ:SFAとCRMの違いを理解し、統合的に活用しよう
SFAとCRMは目的や機能こそ異なりますが、
本質は「顧客と営業活動をつなぎ、成果を最大化すること」です。
その両方をバランスよく実現できるのがSalesforce。
営業・顧客・データをひとつにつなぎ、組織全体の成長を支えるプラットフォームです。
toBeマーケティングではSalesforce導入から活用支援まで幅広くサポート。
営業組織全体の成果向上を目指す企業は、ぜひご相談ください。
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