【Winter'25】 Account Engagementのリリース内容のご紹介
2025.03.10
2025.03.10
皆さんこんにちは。今回は、日本時間2024年10月13日にリリースされたSalesforceのメジャーリリース Winter'25 から、Marketing Cloud Account Engagement(以下、Account Engagement)に関するリリース内容を2つ解説します。
リリースノートを見るだけでは分からない、注目ポイントも交えてお届けしますのでぜひ最後までご確認ください。
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プロスペクトの重複チェック
今回のリリースでは、Optimizer上からプロスペクトの重複状態を確認することができるようになりました。
この「重複」とは、メールアドレスが同一のプロスペクトが複数存在している状態を指します。
具体的に確認できる重複数値は、ごみ箱内のプロスペクトを含めた「総プロスペクト数」と、ごみ箱内のプロスペクトにのみ絞り込んだ「ごみ箱数」の2つです。これにより、どのメールアドレスに、どの程度プロスペクトが重複しているかを確認でき、必要に応じて画面上のアクションからプロスペクトの表示やマージの実行へ進むことができます。
また、CSVで一覧をエクスポートすることもできるので、もしもこの画面上に収まりきらないほどの重複がある場合には、全体でどの程度の重複あるのかを把握するために一度エクスポートを試してみてください。
プロスペクトの重複がもたらす影響
一般的にデータが重複することは望ましい状態ではなく、Account Engagementのプロスペクトにおいてもそれは同様です。意図しないプロスペクトの重複が発生すると、以下のようなデメリットをもたらします。
1. 「メール可能なデータベース」の容量を消費する
仮にメールアドレスが同一であっても、重複分の容量を消費してしまうので、不要なデータによりデータベースを圧迫していることに繋がります。
2. プロスペクトのアクティビティが分散される
メール送信やWeb行動のアクティビティが分散されてしまうと、担当者がレコード画面上で見るアクティビティを営業活動に活かせなかったり、スコアリングが分散されてプロスペクトがセグメントできない状態に繋がります。
3. プロスペクトや、同期しているリード・取引先責任者の管理が複雑になる
重複しているレコードに異なる担当者が割り当てられ、顧客管理が異なるレコードに分散されてしまうことで、正しく顧客状態を判断することが困難な状態に陥ります。
プロスペクトが重複する原因と対処
メールアドレスが様々なシーンで一致キーとして使われるAccount Engagementにおいて、同一メールアドレスのプロスペクトが重複する主な原因は、Salesforce側のレコードが重複することによる同期であることがほとんどです。
つまり、Salesforce側のリードや取引先責任者の重複を管理することで、Account Engagementのプロスペクトも自然と重複が整理されるという運用が、重複管理においては理想的と言えます。
これには、Salesforceの「重複ルール」を使用して重複を防止することや、「重複レポート」を作成して重複を整理する運用がおすすめです。今回のプロスペクトの重複チェックをきっかけに、Salesforceの重複管理についても是非検討してみてください。
▽重複ルール
▽重複レポート
システムメールのリンクドメイン変更
続いて、システムメール内のプロスペクトへのリンクをLightningアプリケーションリンクに変更ができる、というリリースです。代表的なシステムメールでは「ユーザーに通知」アクションで受け取る通知メールがあり、日常的に受信されている方も多いのではないでしょうか。
今までは、通知メール内のプロスペクトリンクはスタンドアローンへのリンクになっていました。しかしながら、現在はLightningアプリケーションが主流となっているため、スタンドアローンではログインを求められたり、普段使わない画面ため次の操作へ移りづらかったりと、不便に感じることも多々ありました。
今回のリリースによって、このリンクをスタンドアローンから、Lightningアプリケーションへのリンクへ変更できます。
設定はアカウント設定から簡単に行えますので、Lightningアプリケーションをメインで使用している組織では、ぜひこの設定を有効化して、これまでのちょっとした不便を解消してください。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はWinter'25から2つのリリース内容をご紹介させていただきました。
特にプロスペクトの重複チェックの結果によっては、自社の重複管理における課題を認識される方も多いかもしれませんが、これをきっかけに課題解決の検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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