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ビジネスユニット導入時の検討ポイント

author アカウントサクセスチーム

date 2023.01.19

update 2023.12.01

tags Pardot

tags  MA導入検討者向け, マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーション(以下MA)導入検討時、自分の部署だけではなく、他の事業部や海外拠点でも使いたいなど、複数環境でMAを利用したいという要望を受けていらっしゃったりしませんか。

本ブログでは、そのご要望をかなえるAccount Engagement(旧 Pardot) の機能に関してや、導入前に確認、検討しておくべき3つのチェックポイントをお伝えいたします。

ビジネスユニットとは

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以前の記事でもご紹介の通り、Account Engagement(旧Pardot)には、利用可能なエディションはAdvanced以上との縛りはありますが、「ビジネスユニット」という、1つのSalesforce組織から、複数のAccount Engagement(旧Pardot)環境をつなぐことができる便利な機能があります。

例えば、BtoBとBtoCの両分野で事業展開されていて、それぞれの事業部でMAを使っていきたいというような場合、BtoB事業部用、BtoC事業部用それぞれ独立したMA環境の中で、顧客データの登録、メールやフォームの作成をしSalesforceと連携することが可能となります。

ただ、Advancedエディション以上、かつ複数事業部で使いたいのであれば必ずビジネスユニットを選択、というわけではありません。Account Engagement(旧Pardot)の利用状況や企業の方向性によっては機能の利用に向き不向きがあります。

では導入前にどのようなことを確認、検討すれば良いのかを下記にてご説明させていただきます。

事前にチェックしておくべき3つのポイント

1.トラッキング対象のWebサイトページが被っていないか

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Account Engagement(旧Pardot)のトラッキングコードは、1ページの中に複数貼り付けることができません。ビジネスユニット間は異なるAccount Engagement(旧Pardot)組織のため、トラッキングコードも異なります。そのため、対象のWebサイトページが完全に同じであったり、被ってしまうページが多い場合はビジネスユニットの選択は難しくなります。

2.対象のリード、取引先責任者が被っていないか

1人のリードや取引先責任者を複数のビジネスユニットと連携することは基本的にできません。(※)
もし同じお客様を複数のビジネスユニットと連携したい場合は、Salesforce側で、対象ビジネスユニット数分リードや取引先責任者を作成し、それぞれのビジネスユニット環境とつなげる必要があります。

各ビジネスユニットとの連携時にはAccount Engagement(旧Pardot)側の「マーケティングデータ共有ルール」という機能を使います。これはAccount Engagement(旧Pardot)とは連携していないリード、取引先責任者の項目値を条件として利用し、その条件に合致する人だけが連携されます。

現在利用可能な項目がなければ、新規で作成して頂く必要がでてくるのと、先にご説明した通りリードや取引先責任者のデータが重複することになるので、事前にシステム管理者にも相談の上、ご検討いただくのがトラブルなく進められるかと思います。

Salesforce-Pardot コネクタの新しい設定の利用も紹介されていますが、API利用なども含まれてくるため詳細確認の上ご検討ください

3.現在利用中のアプリケーションが対応しているか

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既にAccount Engagement(旧Pardot)を使われていて、追加でビジネスユニット導入を検討される方もいらっしゃるかと思いますが、効果分析などレポーティングに使われているアプリケーションなどがある場合、各ビジネスユニットでも引き続き利用可能なのか、確認されておくと良いです。Account Engagement(旧Pardot) 内にもレポート機能はありますが、メール1本ずつなどを詳細に見ていくことには長けていますが、期間やキャンペーン軸などの条件で俯瞰してみていくには少し弱いところもあり、Salesforce側のレポートやBIツールを使われることも多くなっています。

ちなみに、Account Engagement(旧Pardot) Plusエディション以上で使えるB2B Marketing Analyticsは、1ビジネスユニット毎に5名まで利用が可能となっています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
事前に確認検討しておくべきチェックポイントを3つを挙げさせていただきました。その他にも「このような場合はどうなるのか」「問題なく導入できるのか」など、本ブログだけでは解決できない様々なご質問が出てくることもあるかと思います。その際はお気軽にご相談ください。

MAnaviでは、ビジネスユニットに関する下記コンテンツを提供しています。
※以下のマニュアルは、MAnavi会員以外の方でもご覧いただけますので、ぜひご確認ください。
マニュアル:ビジネスユニット

✔Account Engagement (旧 Pardot)を使用しているが、それぞれの機能をうまく活用できていない
✔Engagement Studio(シナリオ)がメールの発射台になり、シナリオが機能していない
上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ!お問い合わせください。

投稿者プロフィール
アカウントサクセスチーム

アカウントサクセスチーム(Account Success Team)

マーケティングオートメーションの導入・活用をお手伝いさせていただいているtoBeマーケティングのアカウントサクセスチームが、導入・活用におけるポイントや皆様にお伝えしたい導入・活用情報をお届けいたします。


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