
Account Engagement API(旧 Pardot)徹底解説:データ活用でマーケティングを加速させる方法
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Account Engagement API(旧 Pardot)徹底解説:データ活用でマーケティングを加速させる方法
本記事をお読みいただくことで、Account Engagement APIを活用して実現できる3つの重要なビジネスメリットを深くご理解いただけます。また、API連携によって具体的にどのようなデータ活用や業務自動化の事例が生まれるのかを詳細に解説します。さらに、最新のAPIバージョン5が持つ重要性、特にセキュリティと拡張性の側面から見た注意点についても明確にご把握いただけます。
toBeマーケティング株式会社では、企業のマーケティングオートメーション(MA)導入・活用を専門的にご支援しています。特に、Marketing Cloud や Account Engagement(旧 Pardot) に強みを持ち、導入計画の策定から初期設定、運用、効果測定までを包括的にサポートします。toBeマーケティング株式会社では、1,700社以上の支援実績をもとに、Account Engagement(旧Pardot)伴走活用支援サービスを提供しています。
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また、Salesforce CRM との連携にも注力しており、マーケティングと営業の連携強化や、顧客データの統合的な活用を実現する支援も行っています。
1. Account Engagement APIとは?
Account Engagement(旧 Pardot)は、Salesforceが提供する強力なマーケティングオートメーション(MA)ツールです。このツール内のプロスペクトデータ、アクティビティ履歴、キャンペーン情報といった豊富なデータに対し、外部システムから柔軟にアクセスし、取得・更新・管理を可能にする仕組みがAccount Engagement APIです。
これは単なる技術的なインターフェースではなく、**MAツールと社内の基幹システム、分析ツール、営業支援システム(SFA)をシームレスにつなぐ「データ連携の要」**としての役割を果たします。
近年、MAツールとCRM/SFAの統合が必須となる中で、標準機能では対応できない複雑なデータ要件や、特定の業務フローに合わせた高度な自動化を実現するために、APIの活用が不可欠となっています。
2. なぜ今、Account Engagement APIが必要なのか? 〜3つのビジネスメリット〜
マーケティング、営業、経営層の視点から、Account Engagement APIを活用することがなぜビジネス成長に直結するのかを解説します。
2.1. データドリブンな意思決定を可能にする「データの民主化」
APIを使う最大のメリットは、Account Engagement内のリッチな顧客データを、企業のBIツール(Tableau、Power BI、Google Data Studioなど)へ統合しやすくなる点です。
実現できること: Webサイトの行動データ、メール開封・クリックデータに加え、Salesforce SFAの商談情報、基幹システムの購買履歴などを統合的に分析。
ビジネスインパクト: 「どの施策が」「どのフェーズの顧客」に「いくらの売上」をもたらしたかを正確に把握し、データに基づいたマーケティングROIの最大化を実現します。
2.2. 人的工数を削減する「業務のリアルタイム自動化」
標準コネクタでは設定が難しい、特定の条件に基づいた超・業務特化型の自動化フローを構築できます。
実現できること: プロスペクトが特定ページを閲覧した瞬間、またはスコアが急上昇した際に、Salesforce側で**Agentforce(営業担当者向けの支援ツール)**への通知をリアルタイムで起動したり、タスクを自動で作成したりできます。
ビジネスインパクト: 営業機会を見逃さず、リードタイムを短縮。マーケティングと営業間の情報連携(SLA)を自動化することで、人的ミスや待ち時間をゼロにし、属人性のない効率的なプロセスを確立します。
2.3. 外部SaaSツールとの柔軟なシステム連携
企業が利用するチャットツール、プロジェクト管理ツール、独自のWebサービスなど、Account Engagementと標準連携していない外部SaaSツールとの連携が可能になります。
実現できること: フォーム送信完了後、即座にSlackやMicrosoft Teamsへ詳細なプロスペクト情報(氏名、役職、会社名)を通知し、担当者が迅速にフォローアップを開始。
ビジネスインパクト: 既存の社内インフラを最大限に活用し、新たなツール導入コストを抑えつつ、MAデータを全社的に活用できる環境を構築します。
3. API活用で実現できる具体的なデータ連携・業務効率化事例
APIを導入することで、具体的にどのようなシーンで効果を発揮するのか、主要なユースケースをご紹介します。
3.1. SFA(Salesforce)との密なデータ同期
標準機能を超えるカスタム連携により、プロスペクトとリード/取引先責任者の情報だけでなく、特定のカスタムオブジェクト間での双方向同期を実現します。
活用例:
特定の商品に興味を示したプロスペクトを自動でセグメントし、その情報をSalesforceの**「特定のカスタムフィールド」**にリアルタイムで反映させる。
SFA側で商談状況が**「失注」**になった際、その情報をAPIでAccount Engagementに返し、専用のナーチャリングメールを自動で起動する。
3.2. 営業支援システム(Agentforceなど)へのリアルタイム通知
特に見込み度の高いアクション(例:価格ページを3回以上閲覧)があった場合、営業担当者の利用する専用ツール(AgentforceなどのSFA連携アプリ)へ即座に通知を送信し、電話やメールでのフォローアップを促します。
3.3. Googleスプレッドシートやチャットツールとの自動データ連携
連携事例1(データ管理): Google Apps ScriptとAPIを連携させ、特定キャンペーンのプロスペクトデータを夜間に自動でスプレッドシートにエクスポート。データ加工後、部門間で共有する。
連携事例2(リアルタイム通知): SlackコネクターをAPI経由で設定し、「キーマンの役職を持つプロスペクトが特定のフォームを送信」した場合に、関係者全員が参加するチャネルへ詳細情報付きで通知する。
4. APIバージョン5の重要性(セキュリティと拡張性)
現在、Account Engagement APIにはバージョン3、4、5が存在しますが、**新規で導入する際は最新のバージョン5(Ver. 5)の利用が強く推奨されます。**バージョン5は、ビジネスの継続性とセキュリティにおいて圧倒的な優位性を持っています。
4.1. REST APIとBulk APIによる高速・柔軟な連携
REST API全面採用: 従来の複雑なSOAP APIに代わり、シンプルでモダンなREST APIを採用。開発の自由度が高まり、外部SaaSとの連携構築が容易になりました。
Bulk APIの導入: 大量のプロスペクトデータ(数万件規模)を一括で処理するための**Bulk API(バルクAPI)**に対応。これにより、定期的なデータ同期や移行作業が、従来のバージョンと比べて圧倒的に高速かつ効率的に行えます。
4.2. OAuth 2.0認証による高いセキュリティ
バージョン5では、認証方式としてOAuth 2.0が必須となっています。
従来の課題: バージョン3などではAPIキーベースの認証であり、キーが漏洩した場合のセキュリティリスクが高いという問題がありました。
OAuth 2.0のメリット: アクセストークンベースの認証により、ユーザー認証情報を直接扱う必要がなくなり、有効期限やアクセス権限のスコープ制御が可能に。組織のセキュリティ要件をクリアしやすくなります。
4.3. APIコール制限に関する注意点
APIは便利ですが、ご契約のエディション(Growth、Plus、Advanced、Premium)によって日次コール制限数が設けられています。
効率的な運用にはBulk APIが必須: 制限を超えると一時的にAPIリクエストがブロックされるため、大量データを扱う際は、1件ずつリクエストするのではなく、Bulk APIを活用してコール数を削減することが重要です。
5. API導入・活用のためのステップ(技術者への引き継ぎ方)
マーケティング担当者がAPI活用を決断した後、実際にシステム連携を進めるための導入ステップをご紹介します。
目的の定義: 「何を実現したいか(例:BIツールへのデータ連携、Slackへのリアルタイム通知)」を明確化する。
必要なデータとアクションの特定: 連携に必要なプロスペクトのフィールド、トリガーとなるアクション(例:フォーム送信、スコアX点到達)を洗い出す。
Salesforce側の接続アプリケーション設定: Salesforce環境内でAPIアクセスを許可するための「接続アプリケーション」を作成し、必要な**OAuthスコープ(
pardot_apiなど)**を設定する。(この設定は主に開発担当者が行います。)開発・連携テスト: 取得したコンシューマー鍵、シークレットキー、ビジネスユニットIDなどを利用し、外部システムからのAPI認証とデータリクエストテストを実施する。
モニタリングと最適化: 連携開始後、APIコール制限に抵触していないか、想定通りにデータが流れているかを定期的に監視・調整する。
6. Account Engagement APIに関するよくある質問(FAQ)
Q1. Pardot APIとAccount Engagement APIは別物ですか?
A. 基本的に同じものを指します。Pardotは2022年4月に「Account Engagement」に名称変更されましたが、APIのドキュメントや古い情報はまだ「Pardot API」として残っている場合があります。最新の機能やセキュリティを考慮する際は、**Account Engagement API(バージョン5)**を参照してください。
Q2. 開発知識がなくてもAPI連携はできますか?
A. 連携したいシステムや複雑性によります。Googleスプレッドシート連携など単純なものであれば、ノーコード・ローコードの外部連携ツール(Zapier、Integromatなど)やGoogle Apps Scriptで対応できる場合があります。しかし、基幹システムとの連携や複雑なカスタム処理は、専門的な知識を持つ開発者や連携支援パートナーに依頼するのが最も確実です。
Q3. API連携はセキュリティ上問題ありませんか?
A. OAuth 2.0認証(バージョン5)を適切に利用すれば、高いセキュリティを確保できます。重要なのは、接続アプリケーションの設定で**必要最小限のアクセス権限(スコープ)**のみを許可すること、およびアクセストークンを厳重に管理することです。
まとめ
本記事では、Account Engagement API(旧 Pardot API)の概要から、企業が実現できる具体的なビジネスメリット、そして最新バージョン5の重要性までを解説しました。
Account Engagement APIは、単なるデータ操作ツールではなく、MAデータを企業の重要な資産として最大限に活用し、業務の自動化とデータドリブンな意思決定を推進するための強力なエンジンです。標準機能の枠を超え、自社のマーケティング施策と営業プロセスに完全に最適化された連携を実現できます。
特に、SFA/Agentforceとのリアルタイム連携やBIツールへのデータ統合は、今日のBtoBマーケティングにおいて競争優位性を確立する鍵となります。
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