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「見なかったことにしない」!MA・CRM連携で発生する同期エラーの対処法 Vol.1

これを見て、思わず「見なかったことにしたい...」と感じた方も多いのではないでしょうか。

(かく言う私もその一人です。)

本記事では、この「同期エラー」(Sync Errors)について、これから3回にわたって原因と解決方法をご紹介します。

エラーを見て見ぬふりをしているご担当者様は、ぜひ最後までお付き合いください。


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同期エラー(Sync Errors)とは何か?

Account EngagementとSalesforceはコネクターで接続されています。これは、例えるなら、百貨店の西館と東館を繋ぐ連絡通路のようなものだとお考えください。

そのコネクターを通してプロスペクトレコードとリードまたは取引先責任者が連携していますが、何らかの原因でその連絡通路を通れない状態になっていることを同期エラーと呼びます。

このエラーは組織単位で発生するものではなく、お客様のレコード単位(リード/取引先責任者とプロスペクト)で発生し、原因も多岐にわたります。

なぜエラーが起こるのか?

理由は様々ですが、最も大きな要因はAccount EngagementとSalesforce間でデータの許容範囲が異なるという点にあります。これは、Account Engagement側だけで解消できるものではなく、CRMであるSalesforce側の設定や運用を見直す必要がある可能性を示唆しています。

今回はその中でも、解消にSalesforceの運用が関わる内容を詳しく解説していきます。


Invalid field length: Field 〇〇 is too long - max length is △△

このエラーは、次のような状態を指します。

「〇〇項目が連携しているSalesforce側の項目の最大文字数$\Delta\Delta$を超えているため、データの連携(通行)ができません」

一見すると簡単な問題に見えますが、実は対応が難しい場合があります。

Salesforceのテキスト関連の項目には、「テキスト」、「テキストエリア」、「ロングテキストエリア」の3種類が存在します。

  • 「テキスト」と「テキストエリア」は最大255文字まで
  • 「ロングテキストエリア」は最大131,072文字まで

「では、テキストエリアからロングテキストエリアに変更すれば良いのでは?」

そう単純にはいかないのが、このテキスト項目です。なぜなら、ロングテキストエリアには以下の機能制限があるからです。

ロングテキストエリアではできないこと

機能

詳細

レポートでのフィルタリング

ロングテキストエリア項目はレポートの検索条件として使用できますが、検索対象は先頭の255文字(カスタム項目)または1,000文字(標準項目)に限定されます。それを超える部分の文字列はヒットしません。

レポートとリストビューでの表示

レポートの結果やリストビューでは、ロングテキストエリアの内容は先頭の255文字までしか表示されません。全文を確認するにはレコードを直接開くか、レポートをエクスポートする必要があります。

数式項目での直接参照

数式項目の中で、ロングテキストエリア項目を直接参照して、CONTAINS()LEFT()のような関数を使用することはできません。

入力規則での直接参照

数式と同様に、入力規則の条件式でロングテキストエリア項目を直接参照することはできません。

ユニーク(重複禁止)制約

テキスト項目に設定できる「ユニーク」属性(同じ値を許可しない)は、ロングテキストエリアには設定できません。

外部ID

外部システムのIDとして利用できる「外部ID」属性をロングテキストエリアに設定することはできません。

項目履歴管理の追跡

ロングテキストエリア項目は項目履歴管理の対象にできず、変更履歴を追跡することができません。

事前に上記に該当するかどうかの確認を行うと共に、今後その様な用途での利用がないかを十分検討する必要があります。特に数式や入力規則で使用できない点は、運用上、考慮が必要です。

また、既存のデータ型を変更する場合、格納されている値は全て削除されてしまいます。そのため、事前にエクスポートした上で再度インポートが必要となる点に注意してください。

その際、オートメーションルールの起動条件に抵触しないかなどの確認も必要です。関連するオートメーションルールがあれば、すべて一時停止してからデータの変更とインポートを行ってください。


まとめ

本記事では、Account EngagementとSalesforce間の同期エラー、特にデータ連携時の文字数超過の問題とその対応策について解説しました。

同期エラーの主要な原因は、両システム間におけるデータの許容範囲の違いであり、解消にはSalesforce側の運用見直しが不可欠です。

文字数超過エラーの解決策としてSalesforceの項目を「ロングテキストエリア」に変更する方法がありますが、この項目にはレポート機能、数式、入力規則、履歴追跡などに関わる多くの機能制限**が存在するため、運用への影響を慎重に検討する必要があります。

また、データ型を変更する際は、既存のデータが削除されるため、データのバックアップ(エクスポートと再インポート)と、関連するオートメーションルールの一時停止を徹底することが重要です。


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tobeマーケティングでは、SalesforceとAccount Engagementの連携における複雑な設定や同期エラーの解消、データモデルの最適化に関するコンサルティングおよび技術支援を提供しております。

運用上の制限を考慮した上での最適なフィールド設定や、データ移行時のリスク管理など、貴社のマーケティング活動を円滑に進めるためのサポートを行います。同期エラーでお困りの際や、より効果的なMA/CRM連携を実現したい場合は、ぜひご相談ください。

次回は中級編になりますので、以下よりご確認ください!


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カスタマーサクセスを目指し、マーケティング業務を行っている営業戦略部です。toBeマーケティングの自社マーケティングについて共有させていただきます。

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