マーケティングオートメーションの価格体系は?コストに見合ったツールはある?
2019.02.01
2024.06.19
マーケティングオートメーション(MA)を導入しようとした場合、担当者はどのツールを選ぶべきか悩むことになります。各社からさまざまなツールが販売されており、その価格帯もバラバラとなると、どれを選ぶべきかわからなくなってしまうのです。ツール選びで悩んだときはシェアを取っているツールから見ていくのがセオリーですが、世界的に見ると一番シェアを取っているのはSalseforceの「Pardot」だと分かります。今回は、Pardotがなぜ選ばれるのか、機能と価格の両面を見てみましょう。
価格帯は5,000円~100万円を超えるものまでさまざま
マーケティングオートメーションのツールを導入しようとするときに気になるのは「いくらかかるのか?」という点でしょう。そういう点でマーケティングオートメーションツールは非常に「悩ましい」製品であることは間違いありません。
なぜなら、ツールの価格帯は5,000円で済むものから100万円を超えるものまでさまざまだからです。こうした中から適切なツールを選ぶためには、自社がマーケティングオートメーションで実現したい目的とツールの特性を把握しなくてはいけません。そのうえで、価格が見合ったものであれば現実的に導入を検討できるようになるでしょう。
価格についてもう少し補足をしておくと、マーケティングオートメーションツールは月額費用がかかるクラウドサービスタイプのものが主流です。さらに、初期費用がかかるものもあります。基本的に、初期費用は一律で設定されていますが、月額費用に関してはプロジェクト規模によって「◯◯円~」というようになっていることもあるので注意が必要でしょう。
マーケティングオートメーションツールというと、BtoCかBtoBのどちらかに特化しているツールが多いですが、Pardotは両方に対応しています。車や不動産など、検討に時間を要するBtoC向けビジネスにおいても威力を発揮してくれるでしょう。
Salesforce Pardotが選ばれる理由
Pardotが世界中で支持される理由の1つに、その使いやすさが挙げられます。もともとSalseforceは日本国内を含む世界全体でCRM・SFAツールとしてトップシェアを誇っている企業です。そのため、初めてのユーザーが導入する敷居を極力避けたシステム設計がされています。直感的に使える画面や機能によって手軽にマーケティングオートメーションを実施できるのは大きな魅力といえるでしょう。
また、「Cookieの保有期間が長い」という点も見逃せません。10年という長期に渡ってユーザー情報を保有することができます。せっかく獲得したリードもCookie情報が失われてしまえば適切なアプローチは困難になってしまいますが、Pardotであればよほどのことがない限り「検討期間が長いユーザーを取りこぼす」という心配がありません。
Salseforce Pardotの価格
・金額
Growth | Plus | Advanced |
---|---|---|
150,000 円 | 300,000 円 | 480,000 円 |
・機能
機能 | Growth | Plus | Advanced |
---|---|---|---|
見込み客トラッキング | ◯ | ◯ | ◯ |
SSL バニティドメイン / トラッカードメイン | 3 | 10 | 20 |
見込み客のスコア付けのカスタマイズ | ◯ | ◯ | ◯ |
無制限のメール(一括および 1 対 1) | ◯ | ◯ | ◯ |
エンゲージメントプログラム | ◯ | ◯ | ◯ |
オートメーションルール | 50 | 100 | 150 |
ページアクション | 150 | 200 | 250 |
ファイルホスティング | 100MB | 500MB | 10GB |
SEO キーワードのモニタリング | 100 個 | 250 個 | 1,000 個 |
競合企業のモニタリング | 10 社 | 25 社 | 100 社 |
ランディングページ | 50 | ◯ | ◯ |
フォーム | ◯ | ◯ | ◯ |
完全にカスタマイズ可能な URL | ◯ | ◯ | ◯ |
基本的なダイナミックコンテンツ | ◯ | ◯ | ◯ |
ソーシャル投稿のトラッキング | ◯ | ◯ | ◯ |
基本的なユーザー管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
ライブベストプラクティスコールとオフィスアワー(英語のみ) | ◯ | ◯ | ◯ |
オンデマンドのトレーニングビデオ(英語のみ) | ◯ | ◯ | ◯ |
ユーザーフォーラム(英語のみ) | ¥ | ◯ | ◯ |
高度なダイナミックコンテンツ | ¥ | ◯ | ◯ |
ランディングページの多変量テスト | ¥ | ◯ | ◯ |
ソーシャルプロファイリングとルックアップ | ¥ | ◯ | ◯ |
Google AdWords 連携 | ¥ | ◯ | ◯ |
高度なメール分析 | ¥ | ◯ | ◯ |
メールのレンダリングとプレビュー分析 | ¥ | ◯ | ◯ |
メールの A/B テスト | ◯ | ◯ | |
マーケティングカレンダーの連携 | ◯ | ◯ | |
複数のスコアリングカテゴリ | ◯ | ◯ | |
専用 IP アドレス | ¥ | ◯ | |
カスタムロール | ¥ | ◯ | |
カスタム権限設定 | ¥ | ◯ | |
カスタムオブジェクトの連携 | ¥ | ◯ | |
B2B Marketing Analytics | 5 ライセンス | 5 ライセンス | |
Salesforce® Engage | ¥ | ¥ | ¥ |
予測リードスコアリング | ◯ | ||
行動スコアリング | ◯ |
※一部機能を省略しています。詳しくは公式資料をご確認ください。
金額に関しては「Growth」「Plus」「Advanced」というプランが用意されています。利用できる機能によって金額が変わるイメージで問題ありません。小規模で運用するのであれば「Growth」でもカバーできます。一番安いプランとはいえ、マーケティングオートメーションに関する必要最低限の機能は十分に備わっています。
メールのABテストやGoogle Adwordsとの連携を行いたいのであれば「Plus」がおすすめです。さらに、専用IPアドレスや予測リードスコアリング、行動スコアリングを使いたいのであれば「Advanced」が候補に入ってくるでしょう。初めてのユーザーはこの「Plus」から始めるケースが多いです。
ただし、初めてマーケティングオートメーションを導入するのであれば、いきなり多機能すぎるプランは選ばないほうが賢明です。機能が複雑すぎて使いこなせないリスクが出てきます。もし、規模が大きく、高度な運用を考えているのであれば、toBeのサポートやコンサルティングを受けながら運用するのが最短かつ確実な方法でしょう。
Pardotなら価格に見合った成果を期待できる
Pardotはそれなりの投資を求められるツールではありますが、投資に見合った機能を提供しています。BtoBだけでなく、BtoCでも対応できる柔軟性の高さもあるため、どのような業態でもおすすめできるマーケ-ティングオートメションツールといえるでしょう。