活用情報
UTILIZATION

Account Engagement(旧Pardot)のレポーティング作業時間を1/5に短縮!蓄積されたアクティビティデータの活用によりマーケティング施策の最適化・深化を実現

メシウス株式会社様
Enterprise Solutions事業部 マーケティング部 橋本様

企業情報

会社名 メシウス株式会社様
事業内容

ソフトウェア開発支援ツールの開発・販売、学校法人向け業務システムの開発・販売、社会福祉施設向けの業務支援システムの開発・販売、ほか

設立 1980年5月
従業員数 国内300名 海外84名
ホームページ

https://www.mescius.com/

メシウス株式会社は、開発会社・プログラマー向けの開発支援ツールや、学校法人や社会福祉施設など業種に特化した業務ソフトの開発・販売を行っている。日本だけでなく、アメリカ、韓国、マレーシアにも開発拠点を持ち、ソフトウェアやソリューションを通じて顧客企業のビジネスを支援するソフトウェア開発会社だ。

「常に謙虚さを持ち、しなやかな思考で、お客様の期待と信頼に応え続ける。」を企業理念とし、ITシステムの活用促進ソリューションを展開するEnterprise Solutions事業のほか、学校法人向け業務システムや英語教育ソリューションの開発など、計6つの事業を手掛けている。

01

課題

Account Engagementのアクティビティデータ集計・分析に関する3つの課題

  1. アクティビティデータから個人行動は把握できるが、見込客全体の行動を把握することが難しい
  2. アクティビティデータをCSVエクスポートしてレポート資料を作成しているが、作成に時間と手間がかかる
  3. 既存のレポートやダッシュボード機能では見たい分析ができず、施策で絞り込んだ重点的なターゲットの反応がすぐに把握できない

効果

MAPlus アクティビティコネクターで課題を解決!

  1. 特定のアクティビティ条件を満たす見込客を、レポートやダッシュボードで簡単に可視化できるようになり、見込客全体の行動実態の把握が可能に
  2. レポーティングしたい情報をレポートやダッシュボードに落とし込むことで「施策ごとの成果報告資料」や「施策結果の報告資料」、「業務報告資料」等の作成にかかる時間を8時間/月から1.5時間/月へと短縮
  3. MAPlusアクティビティコネクターによってインストールされたレポートやダッシュボードをベースにアレンジするだけでオリジナルのレポートやダッシュボードが作成でき、蓄積されたアクティビティデータを活かすことができる

業務内容

ノーコード開発支援ツールやクラウドサービスのプラグイン開発・販売を行う

同社のEnterprise Solutions事業部は、クラウドサービスをさらに便利にするプラグインや、ITの専門知識がなくても利用できる業務アプリ開発ツールを販売している。具体的には、Excel感覚でアプリ開発が行えるノーコードWebアプリ開発プラットフォーム「Forguncy」や、SalesforceでExcelのような入力・操作が可能なAppExchangeソリューション「RayKit」、Kintoneで脱Excelを実現するプラグイン「krew」などだ。

同事業部は以前からSFAのSalesforceとMAのAccount Engagement(旧 Pardot)を利用しマーケティング活動を行ってきたが、ツールの価値をさらに引き出すため、2022年4月にtobeマーケティングが提供するMAPlus アクティビティコネクターを導入した。同事業部でマーケティング業務に携わる橋本氏に、MAPlus アクティビティコネクターの活用方法と導入効果について伺った。


導入の背景

Account Engagementに蓄積されたアクティビティデータの集計・分析に課題

橋本氏は、展示会・イベント施策などによるリードジェネレーション、メール配信やセミナーなどによるリードナーチャリングを行い、ホットリード化した見込客を営業部門に渡すことをミッションとしている。

展示会やセミナー、メール配信など、施策ごとにAccount Engagementでキャンペーンを作成し、ホットリード化に向けて見込客の行動を追跡していたが、Account Engagementでの分析・レポーティングには2つの課題があったと振り返る。

課題の1つは、「見込客全体の行動実態の把握」だ。Account Engagementは特定個人に紐づいて蓄積されたアクティビティデータから個人の行動は容易に把握できるが、その行動がその他多くの見込客にも当てはまる行動かどうかを判別することは難しい。橋本氏はこう話す。

「施策に対してあるお客様の取った行動が、その方に固有の特別な行動なのか、見込客全体にそのような傾向があるのかを判別するため、CSVデータをエクスポートしてExcelで集計し分析していました。個人ではなく集団単位での行動傾向をいち早く数値で確認して、次のマーケティング施策に活かしたいのに、それが簡単にはできないもどかしさがありました」

課題のもう1つは「集計作業の効率化」だ。橋本氏が所属するマーケティング部は月初に先月の報告会を開催している。橋本氏はこの会議のための報告資料作成に毎月多くの時間を費やしていた。例えば、サービスのトライアル申込をしたユーザーにはAccount Engagementからステップメール配信施策を行っていたが、メールの開封数やクリック数などのデータ分析は、CSVデータをエクスポートして集計する必要があった。時には、データ集計にかかる手間の大きさや集計の難しさが原因で、報告したい内容を諦めることもあったという。

「企業ごとのアクティビティをAccount Engagementのスコアリングをもとに集計し見込客を判断する、というデータを作成したことがあります。CSVデータを複数組み合わせて集計し、時間をかけてなんとかレポートを完成させてみたものの、あまりに効率が悪いので継続的な報告を断念したことがありました」


MAPlus アクティビティコネクター選定のポイント

「見込客全体の行動実態の把握」と「集計作業の効率化」を同時に解決できる

Account Engagementのデータ集計・分析に関するこれらの課題解決に向けて、同社はMAPlus アクティビティコネクターの導入を決定した。

MAPlusアクティビティコネクターは、Account Engagementで取得したアクティビティデータをSalesforceに連携するAppExchangeアプリだ。特別なアプリケーションを開発する必要なく、Account Engagementで取得したアクティビティを簡単にSalesforceのダッシュボードで可視化することができる。申込から最短5営業日で利用できる手軽さもこのサービスの特長だ。

例えば、「展示会Aに参加した見込客の中で、サービスのトライアル申込した人を知りたい」といった集計ニーズがあるとしよう。この場合、まずは展示会Aの参加者をSalesforceキャンペーンに登録する。その後、MAPlusアクティビティコネクターを使い、「トライアル利用」など特定のアクティビティを指定すると、キャンペーンメンバーの中から対象者を絞り込んで簡単にレポート表示できる。同社が課題としていた、「見込客全体の行動実態の把握」と「集計作業の効率化」を同時に解決できることが導入の理由となった。

さらに、MAPlusアクティビティコネクターは企業アカウント単位での利用契約になっており、同一企業内であれば複数ユーザーが追加費用なしで利用できる。社内のマーケティング担当者たちがMAPlusアクティビティコネクターを使い、自分の見たいデータを自由に集計・分析することで、マーケティング活動の生産性向上を高めることも導入の背景にあった。

導入時には、マーケティング部責任者からMAPlusアクティビティコネクターの活用マニュアルが配布され、担当者向けに1時間程度の簡単なレクチャーが行われたという。橋本氏はその内容をベースに、実際にMAPlusアクティビティコネクターを触りながら操作方法を覚えていった。利用感について橋本氏はこう振り返る。

「正直なところ、以前はSalesforceのレポート機能をそんなに触ったことがありませんでした。レクチャーを受けてから興味を持ち、MAPlusアクティビティコネクターにプリセットされているレポートやダッシュボードを見てみると、そこに私が見たかったデータの切り口がいくつかあったので、自分でもやってみようと思いました。それからはプリセットレポートの設定を見ながら、アクティビティの集計に使う項目などを覚え、自分なりのアレンジをしながら使い方を覚えていきました」


導入の効果

毎月のレポーティング作業が8時間から1.5時間に短縮!ふとした分析アイデアをすぐに試すことができる

橋本氏にMAPlusアクティビティコネクターの具体的利用方法について聞いた。

1つは、展示会・イベント施策ごとの成果モニタリングだ。出展したイベントが終わると、そのイベントの成果に関するダッシュボードをMAPlusアクティビティコネクターで作成し、1カ月後、半年後など定期的にウォッチをする。ダッシュボードには、該当イベントをきっかけに獲得した新規リード数、来場お礼メールのクリック数、サイト訪問数、Webセミナー申込数、トライアル申込数などが並んでいる。

展示会・イベント施策ごとのダッシュボード画面grapecity_image4.png

ダッシュボードは常に最新情報に更新されるため、集計作業を行う必要はない。以前はこのような施策ごとの成果報告資料を手作業で作成しており、毎月のマーケティング部報告会のたびに8時間程度の作業時間がかかっていたという。現在は1.5時間程度で資料作成が完了するようになった。

橋本氏は単発イベントだけでなく、すべてのイベント施策の成果を総合したダッシュボードも作成している。同社は2022年から展示会・イベント施策に注力しており、施策の費用対効果についてはマーケティング部だけでなく経営層も注目している。MAPlusアクティビティコネクターで得られるこれらの情報は、どの展示会・イベントに出展すべきか?展示会・イベント施策にどの程度の予算を配分すべきか?など、マーケティング施策の最適化に活かされている。

イベント施策全体のダッシュボード画面grapecity_image7.png

メール配信施策の分析にもMAPlusアクティビティコネクターが利用されている。下記スクリーンショットは、メール配信施策ごとのメール開封数、クリック数、などをダッシュボードにまとめたものだ。メール開封数、クリック数については、既存顧客(取引先責任者)と見込客(リード)の内訳がわかるようになっている。

メール配信施策のダッシュボード画面grapecity_image6.png

あるメール施策では、既存顧客を意識して件名・内容を作成したが、実際には見込客の方のクリック数が有意に多いという結果が得られたという。MAPlusアクティビティコネクターで得られるこのような気づき・洞察が、同社のマーケティング施策を着実に進化させている。

メール件名別のダッシュボード画面grapecity_image2.png

MAPlusアクティビティコネクターがマーケティング業務にもたらした変化について橋本氏に聞いた。

「以前なら、何かデータ分析のアイデアを思いついたとしても、CSVをエクスポートして、組み合わせて、集計して、と実際の分析を始めるまでにいくつもの作業が必要でした。今はMAPlus アクティビティコネクターがあるので分析自体に力を割くことができています。ちょっとした思いつきやアイデアをすぐに試すことができるので、マーケティング施策の幅を広がっていると感じています」


今後の展望

アクティビティデータからホットリード化しやすい見込客を抽出し、マーケティングの精度を向上していきたい

grapecity_image1.png

橋本氏は今後、テレマーケティングの精度向上にもMAPlusアクティビティコネクターを活用したいと考えている。

まず、テレマーケティング施策によりホットリード化した見込客の情報をインサイドセールスからヒアリングをする。その見込客の直前の行動を分析し、ホットリード化しやすい見込客のアクティビティ条件について仮説を立案する。次に、そのアクティビティ条件を満たした見込客をMAPlusアクティビティコネクターで常時モニタリングし、合致した見込客を架電部隊に共有しテレマーケティングを行う、という計画だ。

MAPlusアクティビティコネクターの活用を始めてから、「それまで見えなかったものが見えるようになった」「上司や同僚とより深いレベルの話し合いができるようになった」と評価する橋本氏。同社は今後もMAPlusアクティビティコネクターを活用し、マーケティング活動の最適化、深化を進めていく考えだ。

※本事例の各種情報は、2023年8月時点のものとなります。

  

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