Einstein Analyticsって何?標準レポートダッシュボードと何が違うの?
2019.10.15
こんにちは!tobeマーケティングの倉松です。
SalesforceアプリケーションのEinstein Analyticsは ご存知ですか?
先日のSWTTでも様々なセッション・ブースで取り上げられていましたが、
Salesforceのデータを活用するための「分析ツール」 いわゆる「BIツール」です。
「初めて聞いた...」
「名前だけは知っているんだけど...」
「そもそも必要なの...?」
といった回答がまだまだ多いのではないでしょうか。
Einstein Analyticsでは、Salesforceや外部データを一元化して
クルクルと動くダッシュボードで 様々な要素を切り口にクロス分析を行うことができます。
さらにダッシュボードで利用したデータを AI(Einstein)が解析し、要因分析を行ってくれます。
最先端でハードルが高い...そう思われるかもしれませんが、
Einstein Analyticsを上手く活用することで Salesforceでのマーケティングや営業活動のPDCAサイクルを
劇的に早く回すことができるんです。
Einstein Analytics代表的なものはBIツールお馴染みの、ダッシュボード機能なのですが、
Salesforce標準でもレポートやダッシュボード機能が付いています。
「そもそもSalesforce標準のレポート・ダッシュボードと何が違うの?」
というお声をお客様からよくいただきますので、
今回はEinstein Analyticsの活用の第一歩として、
「Salesforce標準レポート・ダッシュボードとEinstein Analyticsの違い」に 焦点を当てていきたいと思います。
Salesforce標準レポート・ダッシュボードとEinstein Analyticsの違いは
- 「利用目的」の違い
- 目的に伴う「機能面」
での違い をおさえていただくことで、Einstein Analyticsの有用性を理解することができます。
1)「利用目的」の違い
Salesforce標準レポート/ ダッシュボード |
現在運用しているSalesforceの主要な総計値とトレンドを即座に表示し、 目標達成のためのアクションを素早く決定するためのダッシュボード |
Einstein Analyticsのダッシュボード | Salesforceや他のシステム・Excel手入力で過去から蓄積してきたデータを基に、 マーケティングや営業活動等の施策効果を測ることで 次のアクションを計画するためのダッシュボード |
標準ダッシュボードでは比較的「今」に焦点を当てることで
即時性のある素早いアクションを取ることができます。
Einstein Analyticsでは「過去から今まで」全体を見ることで
中長期的な期間も見据えた意思決定やアクションを計画することができます。
2)目的に伴う「機能面」での違い
利用目的が違えば使える機能にも違いがあります。
標準レポート・ダッシュボード | Einstein Analytics | |
データ更新タイミング | Salesforceのデータ更新をリアルタイムに反映 | 1時間おき、1日おきの更新 |
ダッシュボード | 横断面データで現状を評価するダッシュボード | さまざまな切り口でグラフが連動する動的ダッシュボード |
利用可能データ | Salesforce CRM で取得しているデータのみ | Salesforceプラットフォーム全てのデータと Salesforce外で管理されているデータ |
Einstein Analyticsは「BIツール」としての棲み分けになるので
- 多角的切り口の分析」
- Salesforce内外のあらゆるデータの分析
ができるよう、標準よりもリッチな機能を持ち合わせています。
保有できるレコード件数はなんと10億レコード!
動きも軽くサクサクで、数千万件のデータを連携している環境でもスムーズにダッシュボードがクルクル動いてくれます。
マーケティング施策の効果分析や商談分析(受注要因・失注要因の分析)
営業活動パフォーマンス分析・顧客の行動分析など...
様々なシーンの分析と共に経営報告に利用され集計にかかっていた時間も短縮できます。
どのような業種・業態のお客様でも利用できるのでぜひ活用してみてください!
次回以降で活用の具体例をお伝えできればと思います。
それではまたお会いしましょう!