CRMのカスタマイズレシピ(Salesforceから社内ユーザにメール通知)
2020.01.14
2023.08.03
あけましておめでとうございます、toBeマーケティング マーケティングチームです。
もともとCRMを8年ぐらいカスタマイズしてましたが、ここ数ヶ月はAccount Engagement (旧 Pardot)の機能を習得中です。
今日は簡単にできそうなカスタマイズレシピをご紹介します。
Account Engagement (旧 Pardot)とSalesforceの機能について
まずはAccount Engagement (旧 Pardot)とSalesforceの機能についておさらいです。 Account Engagement (旧 Pardot)とSalesforceには、それぞれに自動化の機能があります。 Account Engagement (旧 Pardot)では主にフォーム登録があった場合に社内ユーザに通知をしたり、Salesforceに連携するためにユーザ割り当てするといったアクションを設定します。 その他にも、特定のページを見た場合のページアクションや、ファイルをダウンロードしたり、Account Engagement (旧 Pardot)から発行したリンクをクリックした際のカスタムリダイレクトという機能を使ってアクションを指定できます。
Salesforceでは、レコードが保存された場合に適切な値が入力されているかという入力規則や、保存された条件によってメール送信をしたり、Chatter投稿するプロセスビルダー の機能があります。標準機能で実現できないものはApexトリガーというプログラム開発することも可能です。
Trailheadで詳しく学べますよ!
・Trailhead:Account Engagement (旧 Pardot) のプロセスオートメーション (Salesforce Classic)
・Trailhead:Lightning フロー
・help:Account Engagement (旧 Pardot) 完了アクション
Account Engagement (旧 Pardot)のアクション
ここでAccount Engagement (旧 Pardot)からSalesforceに対して操作できるアクションを確認しましょう。できることは次の3つです。
- Todo作成
- キャンペーン追加
- 項目値の変更
Todoを作成するとSalesforceのリードや取引先責任者のTodoとして作成されます。1つ残念なことはTodoの件名やコメントにプロスペクトが持つ項目の値を差し込みできないことです。(カスタマイズできる未来に期待しましょう)
他にはキャンペーンに追加したことを条件にSalesforceでのカスタマイズもできそうです。
またSalesforceに保存された場合に、リードや取引先責任者の特定の項目が変化したことを条件にしたメール送信もできそうですね。
プチカスタマイズ
今回はSalesforceから社内ユーザにメール通知するというカスタマイズをご紹介します。
Account Engagement (旧 Pardot)では完了アクションとしてユーザ通知という機能があるのですが、メールの本文はカスタマイズができません。
ここをSalesforceからメール通知できるようにカスタマイズしてみましょう。
<用意するもの/使う機能>
Account Engagement (旧 Pardot)
┗フォーム
┗完了アクション(SalesforceにTodoを作成)
Salesforce
┗プロセスビルダー
┗メールテンプレート
┗メールアラート
<作り方>
1.Account Engagement (旧 Pardot)のフォームを作成します
こちらのページを参考に作ります。
Trailhead:Account Engagement (旧 Pardot) のフォームおよびフォームハンドラーの使用
help:Account Engagement (旧 Pardot) を動画で学ぶ
2.作成したフォームに完了アクションを設定します
SalesforceのTodoを作成したいので、"ユーザに割り当て"or"キューに割り当て"を設定しておきます。
今回はSalesforce側でメール送信する条件を、件名に「[Account Engagement (旧 Pardot)]」から始まるものにしたいので、件名の先頭には[Account Engagement (旧 Pardot)]を追加します。
3.Salesforceでメールテンプレートを作成します
今回はリードオブジェクトに作成されることを想像して、リードの項目を差し込み項目を追加します。
4.Salesforceでメールアラートを作成します
API名を控えておきましょう。このあとのプロセスビルダーの設定で利用します。
5.Salesforceでプロセスビルダー を作成します
Trailhead: プロセスビルダーを使用した簡単なビジネスプロセスの自動化
設定箇所が多いですが、ゆっくり見ていきましょう。
(1)オブジェクトを選択してプロセスを開始するタイミングを指定
Todoオブジェクトが、作成された場合を指定します。
(2)このアクショングループの条件を定義
件名(subject)が、[Account Engagement (旧 Pardot)]で始まるもの 且つ
名前ID(whoId)が、00Q で始まるもの に設定しましょう。
IDの先頭3桁をみると、どのオブジェクトか判定することができます。
リードは00Q。取引先責任者の場合は003になります。
help:標準項目レコード ID プレフィックスデコーダ
(3)アクションを選択して定義
メールアラートを設定します。ここでメールアラートのAPI名を設定します。一部入力すると選択肢が表示されるので、選択肢から選ぶようにしましょう。
作成したら有効化するのを忘れないでください。
今回はTodoの件名が[Account Engagement (旧 Pardot)]で始まるもの、という条件にしてみましたが、
Todoレコードの作成者がAccount Engagement (旧 Pardot)コネクターユーザの場合、という条件でもよさそうですね。