Salesforceのダッシュボードとは?作成手順や活用例も紹介
2025.05.12
2025.06.09
経営課題の解決に悩む企業にとって、Salesforceのダッシュボードは役立つツールの1つです。データの分散や意思決定の遅れといった問題を効果的に解決し、ビジネスの成功を後押ししてくれます。本記事では、ダッシュボードの作成手順や活用事例を詳しく解説します。
toBeマーケティング株式会社では、顧客管理(CRM)に関する現状分析や課題抽出を行う「CRMアセスメント支援」や、CRM導入支援を提供しています。
また、顧客の業務課題に対して、CRMの効果的な活用や業務プロセスの改善、顧客データの整備などを通じて、
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本資料では、Salesforce CRMとMAツールの連携によって、営業・マーケティング・経営の各部門が抱える課題を解決した企業の成功事例を紹介しています。商談状況の可視化や部門間の連携強化、分析による精度向上など、導入効果と活用ポイントを具体的に解説。 こんな方におすすめです!
- 商談状況の見える化ができていない
- マーケティングと営業が連携できていない
- 商談分析や精度の高い予測ができていない
Salesforceのダッシュボードとは?
Salesforceのダッシュボードとは、複数のレポートデータを1つの画面に集約し、グラフやテーブルなどで視覚的に表示する機能です。
営業担当者の実績や社内全体の売上などを可視化することで、データの動向を一目で把握できるようになります。
Salesforceのダッシュボードで解決できる3つの課題
Salesforceのダッシュボードで解決できる重要な経営課題は、大きく分けて以下の3点です。
-
データの分散
-
意思決定の遅れ
-
部門間のコミュニケーション不足
順番に見ていきましょう。
課題1:データの分散
企業内の膨大なデータが散在していると、効果的な活用が困難です。
しかしSalesforceのダッシュボードの活用によって、社内のさまざまなデータを一元管理し、グラフや表で視覚的に表現できるようになります。
たとえば、
-
売上高
-
顧客満足度
-
商談の進捗状況
などを1つの画面にまとめて表示して、全体像を把握できるようになります。
さらに、ダッシュボードはユーザーごとにカスタマイズできるため、各部門や役職に応じた必要な情報だけの表示も可能です。
課題2:意思決定の遅れ
ビジネス環境が急速に変化する現代において、素早い意思決定は企業の競争力を左右する重要な要素の1つになります。
しかし多くの企業では、最新のデータを収集し分析する作業に時間がかかり、意思決定が遅れがちです。
Salesforceのダッシュボードは、上記の課題に対して効果的なソリューションを提供してくれます。
ダッシュボードは常にリアルタイムで更新されるため、最新の情報に基づいた意思決定が可能になります。
たとえば、
-
営業部門の活動状況
-
売上予測
がリアルタイムで表示できるため、市場の変化に即座に対応できるようになります。
課題3:部門間のコミュニケーション不足
多くの企業で、部門間のコミュニケーション不足が業務効率の低下や機会損失につながっています。
そこでSalesforceのダッシュボードを活用すれば、各部門の情報を共有して、全社的な目標に向けて協力する体制を構築できます。
たとえば、営業部門とマーケティング部門のデータを統合したダッシュボードを作成すれば、両部門の連携状況を可視化できるでしょう。
Salesforceのダッシュボードを作成する6つの手順
Salesforceでダッシュボードを作成する際の基本的な手順は、以下のとおりです。
-
目的と主要指標(KPI)の明確化
-
レポートの準備
-
新しいダッシュボードの作成
-
ウィジェットの追加と設定
-
レイアウトの調整
-
保存と共有
順番に解説していきます。
手順1:目的と主要指標(KPI)の明確化
ダッシュボード作成の最初のステップは、目的とモニタリングしたい主要指標(KPI)を明確にすることです。
ダッシュボード作成の際は「何のために作るのか」「どのような意思決定に役立てるのか」を明確にしておくとよいでしょう。
マーケティング担当者にとって重要なKPIには、
-
リード獲得数と獲得コスト
-
顧客生涯価値(LTV)
-
エンゲージメント率(メール開封率、クリック率など)
などが挙げられます。
手順2:レポートの準備
ダッシュボードを作成する前には、必要なデータをレポートとして用意する必要があります。
レポートは、Salesforce内のデータを分析し、表示するための基礎となるもので、ダッシュボードに表示する情報になります。
たとえば営業成績や顧客満足度など、目的に応じたレポートが挙げられます。
レポートは、Salesforceの「レポートタブ」から作成可能です。
手順3:新しいダッシュボードの作成
次に「ダッシュボードタブ」から新しいダッシュボードを作成します。
「新規ダッシュボード」ボタンをクリックし、名前や保存場所を指定します。
名前は、一目で内容が分かるように具体的なものにするとよいでしょう。
たとえば「月次営業レポート」「顧客サポート状況」などの名前がわかりやすいでしょう。
手順4:ウィジェットの追加と設定
ウィジェットは、事前に用意したレポートからデータを引き出して表示する役割があります。
ダッシュボードでは「ウィジェット」と呼ばれる、グラフや表などの要素を追加していきます。
たとえば棒グラフや円グラフなど、目的に応じて適切な形式が選択可能です。
手順5:レイアウトの調整
ウィジェットを追加したあとは、それぞれの配置やサイズを調整していきます。
視認性を高めるためにも、重要な情報を上部に配置し、一目で全体像が分かるよう工夫すると効果的です。
またカラースキームやフォントサイズも調整可能で、見やすさと使いやすさが向上するでしょう。
手順6:保存と共有
最後にダッシュボードを保存して必要に応じて、ほかのユーザーと共有します。
共有範囲はフォルダーごとに設定できるため、関係者のみがアクセスできるように制限をかけることも可能です。
保存後も編集可能であるため、新しいデータや要件が発生した場合には随時更新できます。
Salesforceダッシュボード運用時の注意点
Salesforceのダッシュボード運用時に注すべきポイントは、おもに以下の3点です。
-
データの更新が必要
-
ダッシュボードの更新が遅い
-
リソースの確保が必要
順番に見ていきましょう。
注意点1:データの更新が必要
Salesforceのダッシュボードはレポートと異なり、最新情報が自動反映されません。
初期設定のままでは最新データを取得するために、手動で更新する必要があります。
更新方法には手動更新と自動更新の2種類があり、自動更新を設定する場合は「登録」ボタンから毎日・毎週・毎月の更新頻度を選択できます。
更新を怠ると古いデータのまま分析することになり、ビジネス判断を誤る原因となるため、定期的な更新設定が重要です。
注意点2:ダッシュボードの更新が遅い
ダッシュボード更新時にはコンポーネントのソースレポートが実行されて、ウィジェットに変換されます。
ソースレポートが複雑であるほど更新に時間がかかり、情報量によっては多くの時間がかかる場合もあります。
更新時間を短縮するには、レコード数を制限する検索条件を適用すると効果的です。
また自動更新を設定する場合は、業務に支障のない時間帯(営業時間外など)に設定すると、ユーザーのストレスを軽減できるでしょう。
注意点3:リソースの確保が必要
Salesforceダッシュボードの運用には、設定をこまめに確認・変更できる人員の確保が必要です。
初期設定時には最適であっても、社内の状況や方針変更により問題が生じる場合があります。
PDCAサイクルを回し、スペックに過不足がないか、人員リソースが足りているか定期的な見直しが大切なのです。
Salesforceのダッシュボードの活用事例3選
ここからは、Salesforceのダッシュボードをうまく活用して、成果をあげた事例を3つ紹介していきます。
事例1:本当に活用できるダッシュボード"の構築|食品メーカー
ある食品メーカーは「本当に活用できるダッシュボード」の構築によって業務効率を向上させています。
営業担当者が必要とする情報を含むダッシュボードのモデルになるパッケージを各支店に配布し、そちらを自社業務に合わせて編集できる人材も育成しました。
この取り組みにより営業活動が可視化され、次のアクションにつなげやすくなりました。
またフェーズマネジメントの基準と、ゴールの明確化で営業プロセスも改善されました。
結果として、商談化数が前年比126%に増加し、マネージャー層の100%がSalesforceの有効性を認めるなど、大きな成果を上げています。
事例2:教育関連システムのデータを統合的に可視化|ある自治体
ある自治体は、教育DXの一環としてSalesforceのTableauダッシュボードを導入し、教育関連データを統合的に可視化・分析できる仕組みを構築しました。
このダッシュボードでは、
-
AIドリル
-
健康観察アプリの利用状況
-
採点業務時間の削減率
などのKPIを、教員と教育委員会が共有しながら分析できるようになりました。
さらにリアルタイムでのデータ確認により、PDCAサイクルが短縮されました。
上記の取り組みにより、教育現場の各ステークホルダーの視点に立ったデータ活用が加速し、教員の指導力向上や児童生徒の学力向上につながっています。
事例3:データドリブンな営業で商談率UP|大手医療機器メーカー
大手医療機器メーカーでは、
-
営業活動の可視化不足
-
顧客情報の分散
-
ナーチャリングの非効率
が課題となっていました。
しかしSalesforceのダッシュボード活用によって、顧客情報の集約と営業活動の可視化が可能になりました。
結果として、
-
数値に基づいた効率的な営業活動で商談率が向上
-
ナーチャリング自動化による営業工数削減
-
確度の高い顧客への効率的なアプローチ
などを実現しています。
まとめ
多くの企業が、MAの効果をSalesforceで可視化できていない、キャンペーンと商談が紐づいていないといった課題を抱えており、このような課題はダッシュボードの適切な設計と活用によって解決できる可能性があります。
toBeマーケティングは、顧客の課題を踏まえ、キャンペーンオブジェクトの設計から、必要なレポートやダッシュボードの作成までをサポートします。
更にダッシュボードを効果的に活用し、マーケティング活動の成果を最大化できるよう支援しています。
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