
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)とは?主要機能・活用メリットから無償ライセンスまで徹底解説
oBeマーケティング株式会社では、Salesforce Data 360(旧Data Cloud)を活用した顧客データの統合と活用をご支援しています。
⇒ Data 360 導入支援
具体的には、企業が保有する複数のデータソースを整理・統合し、ID解決やデータモデリングを通じてマーケティング施策に活用できるデータ環境を整備します。
また、セグメント設計から施策連携まで一貫してサポートし、データをスムーズにマーケティング施策へ活かすための体制づくりを支援しています。
⇒ 詳細はこちらよりお気軽にお問い合わせください!
toBeマーケティングクロスクラウドチームです。
今回は、Salesforce Data 360(旧Data Cloud)について紹介します。Salesforce Data 360(旧Data Cloud)とは、Salesforce社が提供している顧客データプラットフォーム(CDP)の1種です。
業務においてさまざまなシステムやアプリが活用されるようになった昨今、企業内には膨大なデータが日々蓄積されています。しかし、「データが各システムに点在(サイロ化)していて、統合的な分析や施策への活用ができない」という課題を抱える企業は少なくありません。
この課題を根本から解決し、企業のAI活用やDXを加速させるデータ基盤が、Salesforceが提供する「Salesforce Data 360(旧:Data Cloud)」です。
CDPとは、様々なデータソースから顧客データを統合し、統一された顧客プロファイルを作成、それを活用してパーソナライズされたマーケティングや顧客サービスを提供するための仕組みです。
本記事では、Salesforce Data 360の基礎知識や主要機能、導入メリット、そしてEnterprise/Unlimited Editionをご利用中の企業様が今すぐ追加コストなしで試せる「無償ライセンス(Data Cloud Provisioning)」の概要までを分かりやすく解説します。
なぜ今、Salesforce Data 360が必要とされるのか?
従来のSalesforce環境でも、レポートやダッシュボード機能を使ってデータ分析を行うことは可能でした。しかし、それらは各製品(Sales CloudやService Cloudなど)の内部データに閉じていることが多く、システムを跨いだ高度な分析を行うには、一度データをCSVなどでエクスポートして加工する手間が発生していました。
Data 360を導入することで、以下のようなメリット(ブレイクスルー)が可能になります。
① 効率的なデータ管理とリアルタイムアクセス
各サービスや外部システムで管理されている最新データに、Data 360を通して遅延なくアクセスできます。データの変更や追加もリアルタイムに反映されるため、手動でのデータ統合の手間を完全に排除できます。
② 生成AI(Agentforce / Einstein)の精度向上
2026年のビジネスにおいてAI活用は不可欠ですが、AIの出力精度は「食わせるデータの質」に依存します。Data 360でクレンジングされ、一元化された企業の正しい「一次情報」をAIに参照させることで、ハルシネーション(嘘の回答)を防ぎ、超高精度な自動顧客対応や業務支援が可能になります。
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)とは?
Salesforce Data 360(旧称:Data Cloud)とは、Salesforceの内部データ(Sales Cloud、Service Cloudなど)と、外部システム(AWS、Snowflake、Webサイトの行動ログなど)のデータをリアルタイムに統合・管理・分析するためのCDP(カスタマーデータプラットフォーム)基盤です。
これまで「Data Cloud」の名称で親しまれていましたが、Salesforceが掲げる「顧客を360度あらゆる角度から理解する」というコンセプトをより明確にするため、現在は「Data 360」へと名称が変更されました。
単にデータを一箇所に溜める「データレイク」とは異なり、集めたデータを「顧客の360度ビュー(一元化された顧客プロファイル)」に変換し、マーケティング、営業、カスタマーサービスなどのあらゆる部門、さらには自律型AI(Agentforce)のトリガーとして即座に「有効化(アクティベーション)」できる点に最大の強みがあります。
主要な機能を紹介していきます。
① データストリーム(データの収集)
Salesforce内のCRMデータやMarketing Cloud、Account Engagement(旧Pardot)の行動履歴はもちろん、Amazon S3、Google Cloud Storage、Snowflake、Webサイト(Web SDK経由)やモバイルアプリなど、多種多様な外部データソースからリアルタイムにデータを吸い上げる機能です。
②データレイクオブジェクト(DLO)
データストリーム経由で取り込まれたデータが、最初にそのままの形で格納・保存される場所です。
③データモデリング(データの調和)
生データ(DLO)の項目を、Salesforceが定義する標準的な「Customer 360 データモデル(DMO)」にマッピング(対応付け)する作業です。これにより、異なるシステムから来たデータ同士が共通のルールで紐付くようになります。
④ID解決(Identity Resolution)
異なるデータソースに存在する「同一人物」を特定し、名寄せを行う機能です。 例えば、Aシステムにある「山田太郎(携帯番号:090-XXXX)」と、Webサイト上の行動ログにある「Cookie ID: 12345」が、設定した「一致ルール(メールアドレスや電話番号の一致など)」によって同一顧客であると判断され、1つの「統合顧客プロファイル」として紐付けられます。
【データ統合と一元化】
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)では、顧客の属性情報を元に収集したデータの一致ルールを作成し、異なるデータソースで管理されていた顧客情報であってもID解決で情報を統合し管理することが出来ます。
一致ルール設定画面

ID解決イメージ
⑤計算済みインサイト(データの活用)
SQLやノーコードのビジュアルワークフローを使用して、統合されたデータに対してバックグラウンドで高度なクエリ(計算)をリアルタイムに実行する機能です。 顧客ごとの「過去30日間の合計購買金額」や「Webサイトの特定ページ閲覧回数」などを自動計算し、マーケティングのセグメント作成や営業のアプローチタイミングの判定に即座に活用できます。
【データ活用】
計算済みインサイトという機能を使用し、保存されているデータやリアルタイムに連携されたデータを元にクエリを実行することができます。これによりデータを抽出し、顧客の行動や満足度を分析することでより顧客理解を深めることができ、マーケティング活動・営業・カスタマーサービスなどの多くの部門で、詳細なデータを活用することが可能になります。
【ノーコードでの開発が可能】
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)では、データソースの収集・統合・活用を、クリック操作のみで直観的に操作することが出来ます。これによりSQL等のスキルは必要なく、比較的簡単に同じプラットフォーム上でメンテナンスやデータを活用した施策を行うことが出来ます。
下記のように、1つの画面上で項目マッピングをクリック操作のみで行うことが出来ます。

【顧客サポートの向上】
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)とCRMを組み合わせることで、顧客サポートの向上にも貢献することが可能になります。CRMは顧客の取引履歴やサービス履歴に加え、外部データからの情報を活用し、より的確なサポートを提供することができます。また、リアルタイムなデータ更新により、顧客の問題や要望に迅速に対応することが可能になります。
【Einsteinとの連携】
Einsteinと組み合わせることで、Salesforce Data 360(旧Data Cloud)で統合した詳細なデータを元に、よりパーソナライズされたメールを自動生成する事も可能になります。
追加コストなしで始められる「無償ライセンス」とは?
「Data 360は強力そうだけど、ライセンス費用が高そう」と懸念される方も多いのではないでしょうか。実は、すでにSalesforceをご利用中の多くの企業様には、追加のライセンス費用なしでData 360を試せる権利が付与されています。
それが「Data Cloud Provisioning(無償ライセンス)」です。
現在、以下の標準SalesforceエディションのLightning Experienceをご利用中の組織であれば、すぐに有効化して検証(PoC)を開始することができます。
Enterprise Edition (EE)
Unlimited Edition (UE)
Performance Edition
Developer Edition
無償ライセンスに含まれる内容
エディションに応じて、以下の無料枠(クレジットやストレージ)が標準で提供されます。
Data 360は「ユーザー数課金」ではなく、データの処理量に応じて「クレジット」が消費される仕組みとなっています。まずはこの無償枠の範囲内で、自社の Sales Cloud と外部の Web 行動ログを連携し、データの統合・可視化を試す企業が非常に増えています。
項目 | Enterprise Edition | Unlimited Edition |
データサービスクレジット | 250,000 クレジット /年 | 2,500,000 クレジット /年 |
データストレージ | 1 TB | 1 TB |
管理者ユーザー | 1 ユーザー | 1 ユーザー |
社内IDユーザー | 100 ユーザー | 100 ユーザー |
Data 360 × Agentforce × MAの掛け合わせがもたらすマーケティングの未来
Data 360の真価は、Salesforceの自律型AIである「Agentforce」、そしてMA(Account EngagementやMarketing Cloud)と掛け合わせて活用したときに最大化します。
従来のAccount Engagement(旧Pardot)単体では、「過去の商談履歴(Sales Cloud)」と「直近のWeb行動履歴」をリアルタイムに掛け合わせた複雑なセグメンテーションや、顧客の突発的なアクションに対して先回りした自律的なアプローチを行うには限界がありました。
しかし、Data 360が整えたリアルタイムデータを脳盤としてAgentforce(AI)が自律的に判断し、MAを動かすという「掛け合わせ」を行うことで、次世代のワントゥワンマーケティングが実現します。
「休眠からの再エンゲージメント」をAgentforceが自律キャッチ&MA連携
過去に失注または失速したリードが、Webサイトの「料金ページ」や「事例ページ」を閲覧した瞬間、Data 360がその行動をリアルタイムに統合。それをトリガーにAgentforceが顧客の状況を自律的に分析し、最適なインサイトを営業に通知しつつ、MA(Account Engagement)から最もエンゲージメントの高まるパーソナライズメールを自動配信します。
Agentforce連携による「真のOne to One」メール自動生成の最適化
Data 360で統合された、顧客の「本当の関心事(Web閲覧ログ・購買履歴・サポートへの過去の問い合わせ内容)」をAgentforceが深く読み解きます。AIエージェントが、その人のためだけに完全にパーソナライズされた文面や訴求を自律的に生成し、MAを通じて最適なタイミングで配信することが可能です。
まとめ:データドリブンな一歩をここから始めましょう
Salesforce Data 360(旧Data Cloud)は、単なる大規模なデータ連携ツールではなく、企業のデータ・AI(Agentforce)・MAをつなぎ、次世代の顧客体験(CX)を作り出すための「心臓部」です。
「自社に複数あるSalesforce組織のデータをまとめたい」「MAの精度をもっと高めたい」という課題はもちろん、「将来的にAgentforce(AIエージェント)を社内で本格活用していきたい」とお悩みの企業様こそ、まずは自社環境にある「無償Provisioning枠」を使ったデータの土台作り(スモールスタート)を検討してみてはいかがでしょうか。
toBeマーケティング株式会社では、Data 360の初期導入支援から、Agentforceの活用、Account Engagement / Marketing Cloud、Tableau等との連携、導入後の伴走・活用支援まで、豊富な実績に基づく最適なプランをご提供しています。
といったお困りごとがございましたら、ぜひお気軽に弊社へご相談ください。
Data 360(旧Data Cloud) の基本と活用法!
MA課題をデータで解決する
方法とは?
本ホワイトペーパーでは、Data 360(旧Data Cloud)の基礎を知りたい企業様や、データ活用を強化しマーケティング施策の効果を最大化していきたい企業様向けに、Data 360(旧Data Cloud)の導入・運用を成功させるためのポイントをご紹介いたします。
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