Salesforce Einstein Copilotとは?機能・価格・活用事例を徹底解説
2025.04.28
2025.04.28
「顧客対応のスピードを上げたい」
「営業の成約率を高めたい」
「マーケティングのROIを改善したい」
Salesforceの「Einstein Copilot」は、そうしたビジネスの課題を解決する強力なAIアシスタントです。本記事では、Einstein Copilotの主要機能、活用事例、価格、設定方法を解説します。
toBeマーケティング株式会社では、Salesforce製品に搭載されたEinstein AI機能の活用に向けて、
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本資料は、Salesforceが提供するAI機能の活用方法を、導入初期の方にもわかりやすく紹介したホワイトペーパーです。どの機能をどの場面で使うべきかに悩む方向けに、実際の活用例や成果を交えながら、マーケティングや営業効率化への具体的な活かし方を解説しています。 こんな方におすすめです!
- SalesforceやAccount Engagement導入済みで、AI活用に課題がある
- 営業・マーケの連携や顧客育成の効率化を図りたい
- Salesforceの機能を十分に使いこなせていないと感じている
Einstein Copilot(アインシュタイン コパイロット)とはCRMに役立つAIアシスタント
Einstein Copilotは、Salesforceが提供する顧客関係管理(CRM)向けのAIアシスタントです。日本では2024年10月にベータ版の提供が開始されました。
Einstein Copilotは自然言語処理技術を活用して、ユーザーとの対話を通じて様々な業務を支援します。特筆すべきは、Einstein CopilotがSalesforceのプラットフォーム上のデータだけでなく、外部のデータソースも含めた膨大な情報を統合して分析し、ビジネス上の意思決定をサポートする点です。加えて各ユーザーの業務内容に応じてパーソナライズされた支援を提供するため、導入企業のあらゆる部門で活用できます。
また、「Agentforce」という新機能も含まれています。Agentforceは、2024年9月に発表された自律型AIエージェントで、従業員や顧客を24時間365日支援することを目的としています。Einstein Copilotはユーザーの指示が必要です(例: 質問を入力する)が、Agentforceは指示なしで行動し、顧客の問い合わせなどを自動的に処理します。
それでは、Einstein Copilotの具体的な機能を見ていきましょう。
Einstein Copilotの機能
機能1:自然言語による対話型インターフェース
Einstein Copilotの核となるのが、自然言語による対話型インターフェースです。専門知識がなくても、日常会話のような言葉で命令や質問ができるため、誰でも簡単に操作できます。例えば、「●月の営業成績を教えて」「先週の売上の状況は?」といった質問に対して、関連データを自動的に検索・分析し、わかりやすい言葉で回答します。また、音声入力にも対応しているため、移動中や手が塞がっている時でも利用可能です。
機能2:信頼性の高いデータ分析と予測
Einstein Copilotは、Salesforce内のデータを高度な機械学習アルゴリズムで分析し、信頼性の高い予測やインサイトを提供します。例えば、「次四半期の売上予測」「成約確率の高い案件」「解約リスクのある顧客」などを自動的に特定します。特筆すべきはその精度の高さで、従来のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールと異なり、データの傾向だけでなく、複雑な因果関係も分析できるため、より正確な予測が可能になります。
機能3:タスクの自動化とワークフローの最適化
Einstein Copilotは、日常的な業務タスクを自動化し、ワークフローを最適化する機能を備えています。例えば、「新規リードの優先順位付け」「会議の議事録作成と要約」「フォローアップメールの自動生成」などを行えます。特に注目すべきは、ユーザーの行動パターンを学習し、繰り返し行われるタスクを自動的に提案・実行する点です。これにより、営業担当者やカスタマーサポート担当者は事務作業から解放され、より価値の高い顧客対応や戦略的な業務に集中できるようになります。加えて、業務プロセス全体を分析し、ボトルネックを特定して改善提案も行います。
機能4:ノーコードでのカスタマイズと拡張性
Einstein Copilotは、プログラミング知識がなくても簡単にカスタマイズできる点も大きな特徴です。ドラッグ&ドロップのインターフェースを使って、「特定の業界向けの分析モデル」「自社製品に特化した提案シナリオ」といった自社独自のAI機能を作成できます。また、APIを通じて外部システムとの連携も容易で、ERPやマーケティングオートメーションツールなど、既存のシステムと統合することで、さらに広範囲な業務効率化を実現します。
Einstein Copilotの価格と設定方法
Einstein Copilotの価格体系
※本記事でご紹介している価格は参考価格です。製品価格は変更されることがあるため、最新の価格については必ず株式会社セールスフォース・ジャパンの公式ページをご確認ください。
Einstein Copilotの利用には、Enterprise Edition以上のSalesforceライセンスが必要となります。
Einstein Copilotを利用するには、主に以下の方法があります。
①Einstein 1エディションを通じて利用する
Einstein Copilotは、SalesforceのEinstein 1エディション(Sales CloudおよびService Cloud)に含まれています。このエディションには、Data Cloud、AI、CRMが統合されており、Einstein Copilotの機能が標準で利用可能です。
②EnterpriseまたはUnlimitedエディションに追加オプションとして購入する:
Enterpriseエディション(ユーザーあたり月額$165、参考価格)またはUnlimitedエディション(ユーザーあたり月額$330、参考価格)のユーザーは、Einstein Copilotを追加オプションとして購入できます。追加料金は、ユーザーあたり月額$75です。
エディション/オプション |
料金(月額) |
備考 |
Einstein 1エディション(Sales/Service) |
$500 |
Data Cloud、AI、CRMが含まれる |
Enterpriseエディション(基本) |
$165 |
Einstein Copilotは追加オプション必要 |
Unlimitedエディション(基本) |
$330 |
Einstein Copilotは追加オプション必要 |
Einstein Copilot追加オプション |
+$75 |
Enterprise/Unlimitedに追加可能 |
表:「Einstein Copilot の価格体系」
Einstein Copilotの設定方法
Einstein Copilotの設定は、Salesforceの管理コンソールから比較的簡単に行うことができます。なお、Einstein Copilotを利用するには、Enterprise、Performance、またはUnlimitedエディションが必要となります。また、Einstein Copilot Licenseや Sales AIアドオンなどの追加ライセンスが必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
1. 機能の有効化
設定の第一歩として、Salesforceにログインし、Setupメニューにアクセスします。検索バーで「Einstein Copilot」または「Generative AI」を検索し、「Einstein Copilot」の項目を見つけたら、トグルスイッチをオンにして機能を有効化します。この際、利用規約への同意が求められることがあります。変更を適用するため、ページの更新を忘れないようにしましょう。
2. ユーザーアクセスの設定
次に、ユーザーアクセスの設定を行います。Setupメニューで「Permission Sets」を検索し、「Einstein Copilot for Salesforce Admin」と「Einstein Copilot for Salesforce User」の二つの重要なパーミッションセットを適切なユーザーに割り当てます。管理者には前者を、一般ユーザーには後者を割り当てるのが基本です。またユーザーの役割に応じて、ビジネスユーザー、管理者、開発者など、それぞれに適したアクセス権を設定しておきましょう。
3. システムのカスタマイズ
カスタマイズも設定の重要な部分です。Setupメニューで「Copilots」を検索し、「Open in Builder」ボタンをクリックしてCopilot Builderにアクセスします。ここでシステムメッセージを設定できます。これには、ユーザーがCopilotと対話を開始したときの挨拶メッセージや、エラー発生時のメッセージなどが含まれます。2025年3月現在、日本語対応も利用可能となっているため、言語設定も調整できます。また、Copilotが実行できるアクションも設定可能で、商談の要約やメール作成などの標準アクションやカスタムアクションを割り当てることができます。
4. AIのトレーニング
Einstein Copilotが正確な回答を提供できるよう、Data Cloudに関連データを投入します。CRMデータなどの構造化データとPDFや音声トランスクリプトなどの非構造化データの両方を含めると効果的です。Prompt Builderを使用してカスタムプロンプトを作成し、特定のタスクに対応できるよう設定することも可能です。
5. テストと最適化
設定後は、テストと最適化が欠かせません。最初は商談の要約やメール作成などの簡単なタスクから始め、動作を確認します。Copilotの応答の正確性と効率をモニタリングし、必要に応じてデータやプロンプトを調整します。また、対話の詳細を把握しトラブルシューティングを行うためにイベントログの確認もしておきましょう。
Einstein Copilotの活用事例
活用事例1:顧客問い合わせ対応の自動化と品質向上
中堅製造業のA社では、顧客からの製品に関する問い合わせが急増していました。電話やメールでの対応に時間がかかり、オペレーターの負担は増大する一方。さらに、回答の質にはオペレーターの経験や知識によってばらつきがあり、顧客満足度が低下傾向にあるという課題を抱えていました。
そこでA社は、Einstein CopilotをSalesforce Service Cloudと連携させる形で導入しました。まず、過去の問い合わせ履歴、製品マニュアル、FAQなど、顧客対応に必要な情報を全てData Cloudに取り込み、Einstein Copilotが参照できる知識ベースを構築。次に、Einstein Copilotの自然言語処理機能を活用し、顧客からの問い合わせ内容を自動的に解析するシステムを構築しました。これにより、Einstein Copilotは問い合わせ内容に応じて、最適な回答候補をオペレーターに提示できるようになりました。さらに、複雑な技術的質問に対しては、Einstein Copilotが過去の類似事例や技術ドキュメントを瞬時に検索し、回答に必要な情報をオペレーターに提供するよう設定しました。
活用事例2:営業活動の効率化
大手金融機関のB社では、富裕層向けの金融商品販売において、営業担当者の経験や勘に頼った営業活動が主流でした。そのため、顧客の真のニーズを的確に把握することが難しく、提案の質にもばらつきが生じ、結果として成約率が伸び悩むという課題がありました。
この状況を打開するため、B社はEinstein CopilotをSalesforce Sales Cloudに導入することを決定しました。顧客の属性情報、過去の取引履歴、金融市場の動向など、営業活動に必要なあらゆるデータをData Cloudに統合。Einstein Copilotがこれらのデータをリアルタイムで分析し、営業活動に活用できる状態にしました。営業担当者は、商談前にEinstein Copilotに顧客名や検討中の商品名を伝えるだけで、顧客のニーズに合わせた最適な提案資料やトークスクリプトを自動で生成できるようになりました。
まとめ
Einstein Copilotは、AIの力で社内に蓄積されたナレッジを最大限に活用し、業務プロセスを自動化・最適化します。問い合わせ対応の自動化やパーソナライズされた提案、データに基づいたマーケティング施策など、活用の幅は実に多様です。
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