Tableau(タブロー)の概要と特徴をわかりやすく解説!
2025.05.19
2025.05.19
この記事では、Tableau(タブロー)の概要と特徴をわかりやすく解説します。Tableauは、膨大なITデータを効率的に分析可能なツールですが、イメージが沸かない方も多いでしょう。導入時の注意点もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
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こちらの事例記事は こんな方におすすめです!
- 複数のツール(Account Engagement、Salesforce、Google Analyticsなど)を連携させて効果的にデータ分析を行いたい方
- Google広告やメール配信などのマーケティング施策の効果測定を正確に把握したい方
- 営業・マーケティング部門のデータ統合や可視化に課題を感じている方
Tableau(タブロー)とは
Tableau(タブロー)は、セールスフォース・ジャパン社が提供する、直感的かつ強力なデータ可視化機能を搭載したBIツールです。さまざまなデータソースとの連携が可能で、複雑なデータでもダッシュボード上でわかりやすく表現できます。このため、データ分析の専門家でなくても、自社ビジネスの現状や課題を視覚的に把握することが可能です。
近年、企業を取り巻く環境が日々大きく変化する中で、膨大なデータを収集・分析して経営の迅速な意思決定に役立てるBIツールが注目されていますが、その中でもTableauは特に操作性・視覚化に優れており、世界中で広く活用されています。
Tableau(タブロー)の4つの特徴
Tableauの持つ4つの特徴について、詳しく解説していきます。
直感的な操作で誰でも高度なデータ分析
Tableauは、直感的でわかりやすい操作性を実現しており、誰でも高度なデータ分析が可能です。これまでのBIツールでは、操作するにあたって専門的な知識が求められ、利用するユーザーが限定されてしまうという弱点がありました。
しかし、Tableauではかんたんなマウス操作でデータソースとの接続、ダッシュボードの作成と可視化、効率的なデータ分析ができます。したがって、専門スキルを持たない現場の担当者でもデータ分析によって新たな課題の発見が容易となり、迅速な意思決定に役立つといえるでしょう。
ビジュアライズによるデータの本質の可視化
Tableauには、棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・散布図・バブルチャート・レーダーチャートなど多数のチャートタイプが用意されており、強力な可視化機能が備わっています。分析したいデータに合わせてチャートタイプを選択可能なため、複雑なデータでも最適なビジュアライズを実現できます。
これにより、数値を並べただけでは見えにくかったデータの傾向やパターンといった本質を関係者間で共有でき、適切な意思決定を行えるでしょう。
さまざまなデータソースと連携したデータ活用の最大化
Tableauは、さまざまなデータソースと柔軟に連携が可能で、自社で保有するデータを効率よく最大限活用できます。
具体的には、Salesforce・Account Engagement・Excel・Googleスプレッドシート・Googleアナリティクスなどの製品・サービスのほかに、Microsoft SQL Server・Oracle・MongoDB・PostgreSQLといった各種データベースやクラウドサービスとも接続可能です。
分散しているデータを一元管理することで、迅速で適切な意思決定を行えます。
活発なコミュニティとナレッジ共有
Tableauでは、活発なコミュニティとナレッジの共有が可能です。
Tableauには、全世界で500以上のユーザーグループがあり、Tableau コミュニティには100万人以上のメンバーが参加しています。積極的なユーザーが集まっているため、疑問点を共有しアドバイスを受けることで早期の問題解決が可能です。また、ツールに関する最新の情報が入手できるのに加え、ほかのユーザーの成功事例も参考にできるため、担当者自身の業務への有効活用を通じて分析スキルの向上も期待できます。
Tableauの特徴をうまく利用した導入事例
Tableauは直感的なマウス操作でデータソースとの接続やダッシュボード作成ができ、高度なデータ分析が可能になるなどの特徴をご紹介しました。この強みを活かした実例として、データ分析のスピードが2倍になったケースがあります。
具体的には、SalesforceやAccount Engagement、Excelのデータを連携させた戦術レベルのダッシュボードをTableauで構築しました。
これにより、従来は各ツールのレポートを個別に確認する必要があった作業が、リアルタイムで最新情報が一元表示されるようになり、マーケティング施策の分析効率が以前の2倍以上に向上しました。
Tableauの製品ラインナップ
Tableauでは、分析前のデータ準備、ダッシュボードによるデータの視覚化・分析、分析結果の共有など、蓄積されたデータを最大限活用するために複数の製品が用意されています。ここでは、製品ごとの機能・特徴を解説します。
Tableau Desktop
Tableau Desktopは、Tableau製品を活用するうえで中心となる分析ツールで、直感的でわかりやすいインターフェースを備えています。さまざまなデータソースとの接続が可能で、複雑なデータでもビジュアル化による高度な分析が可能です。ユーザーのローカルPC環境にインストールして使用しますが、このあとご紹介するTableau Cloudと連携させれば、関係者間での円滑なデータ共有を行えます。
Tableau Public
Tableau Publicは、無料で利用できるTableauの分析ツールで、Tableau Desktopと同様の操作性を持ちビジュアライズによる効果的な分析が行えます。世界中の100万人以上のユーザーが作成したデータビジュアライゼーションを共有・活用が可能なため、分析スキルの向上を目指す方やTableauの操作性を確認してみたい方におすすめです。
なお、Tableau Publicで作成したデータは、Webサイト上で一般公開されることから、会社組織での活用には不向きといえるでしょう。
Tableau Cloud(旧Tableau Online)
Tableau Cloud(旧Tableau Online)は、Tableauで作成したデータにいつでもどこからでもアクセス可能なクラウドベースの分析プラットフォームです。関係者間で分析データの共有をスムーズに行える一方、Tableauのサーバーを利用するため、運用やメンテナンスの手間がかからないメリットがあります。
Tableau Server
Tableau Serverは、Tableau Cloudと同様にTableauのデータを共有・分析するときに使用する環境です。相違点としては、Tableau CloudがTableauのサーバーを利用するのに対して、Tableau Serverでは自社でサーバー環境を構築する必要がある点が挙げられます。
Tableau Prep Builder
Tableau Prep Builderは、Tableau Desktopで取り込めるようにデータの加工やクリーニングを行うツールです。直感的に操作できるインターフェースを搭載しており、専門的な知識を持っていなくても効率的に作業を行えます。
Tableau Reader
Tableau Readerは、Tableau Desktopで作成したダッシュボードを閲覧するためのツールです。「フィルター」によるデータの絞り込みや、「ドリルダウン」によるデータの掘り下げもできることから、ユーザーごとにさまざまな視点で分析を行えます。
Tableauの料金体系
Tableauでは、職種や利用目的に合わせて3つの料金体系が用意されています。ここからは、「Tableau Creator」「Tableau Explorer」「Tableau Viewer」のそれぞれのライセンスの内容を解説していきます。
Tableau Creator
Tableau Creatorは、組織に新たにTableauを導入する場合に最低1つ以上必要となるライセンスです。高度なデータの準備、データ環境の管理、データ分析、データを使用したコンテンツの作成などが行えます。
利用できる製品は、Tableau Desktop、Tableau Prep Builderで、このほかにTableau CloudのCreatorライセンスが1つ付与されます。
利用料金は、1年単位での請求で182,160円(税込み)です。
※上記は現時点での価格となります。最新の価格については必ずTableauの製品ページを確認いただくようお願いいたします。
Tableau Explorer
Tableau Explorerのライセンスでは、ほかのユーザーが準備したデータソースを利用して、ビジュアライゼーションやダッシュボードの作成が可能です。当初のレポートに編集を加えることにより、Webブラウザ上のみで各ユーザーが持つ疑問を自らの手で解決できます。
Tableau Explorerには、Tableau CloudのExplorerライセンスが1つ付与され、利用料金は1年単位での請求で110,800円(税込み)となっています。
※上記は現時点での価格となります。最新の価格については必ずTableauの製品ページを確認いただくようお願いいたします。
Tableau Viewer
Tableau Viewerは、ほかのユーザーが作成したビジュアライゼーションやダッシュボードなどの分析結果を活用して、データにもとづく意思決定を行うユーザー向けのライセンスです。AI によるインサイトの表示と操作が可能で、分析環境を組織で共有するのに役立ちます。
Tableau Viewerでは、Tableau CloudのViewerライセンスが1つ含まれており、利用料金は1年単位での請求で55,440円(税込み)です。
※上記は現時点での価格となります。最新の価格については必ずTableauの製品ページを確認いただくようお願いいたします。
TableauとExcelとの主な相違点
TableauとExcelは、データの集計、グラフや表の作成・出力など機能面で類似する点があります。
しかし、扱えるデータ量、ツールの目的の2点において明確な違いがあるためそれぞれ解説します。
扱えるデータ量
Microsoftの公式サイトでは、Excelの仕様と制限として扱えるデータの行数は約100万行、列数は1.6万列が上限とされています。
一方、Tableauの公式サイトでは、行および列の上限が特に規定されていません。
Tableauは、分析対象となるデータ量が膨大であってもすばやい処理が可能なのに対して、Excelではパフォーマンスの低下あるいはデータ量によっては処理が不可能なため、ビッグデータを取り扱う場合には両者の差が顕著になるでしょう。
ツールの目的
Excelは「表計算」を主目的とし「分析」を付随する機能として搭載しています。このため、データを集計したのちどのような角度で分析を行うかをユーザー自身が検討し、グラフや表などのレポートを作成、もとのデータに修正があればレポートの手修正を行います。
一方、Tableauは可視化による「分析」を主目的としており、かんたんな操作でデータの絞り込みや掘り下げが可能です。したがって、視覚化されたデータを見ながら分析の切り口を検討でき、効率よく分析を行いたい場合には、Tableauが適しているといえます。
Tableau導入時の注意点
ここでは、Tableauを導入するときの注意点を2つご紹介します。
慎重なコストメリットの試算が必要
Tableauは、直感的に操作できるのに加え、優れたビジュアライズ、さまざまなデータソースとの連携など、データの本質を分析するのに非常に有効なツールです。
しかし、高性能ゆえほかのBIツールと比較すると導入コストが高くなる傾向にあり、導入にあたっては利用目的を明確にしつつ、コストメリットを慎重に試算する必要があります。
慣れるまである程度の時間が必要
ほかのITツールを新たに導入する場合と同様に、Tableauでも一連の基本操作を身につけるまでのコスト(学習コスト)と、実務で効率的に活用できるようになるまでのコスト(習熟コスト)が生じます。
操作性に優れたツールですが、運用が軌道に乗るまでにはある程度の時間を要することを念頭に、導入スケジュールを設定する必要があるでしょう。
まとめ
この記事では、Tableau(タブロー)の概要・特徴・製品ラインナップ・料金体系・導入時の注意点などについて解説しました。
Tableauは、直感的な操作でデータの本質の可視化が可能で、専門的な知識がなくても高度なデータ分析を効率的に行えます。また、さまざまなデータソースと柔軟に連携し、データ活用の最大化を実現するとともに、活発なコミュニティの存在により分析スキルの向上も期待できます。
複数の製品ラインナップ、料金体系が用意されていますので、当記事を参考に自社の利用目的に合った製品をぜひ見つけてください。
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