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マーケティング施策のためのGA4活用術(前編)-GA4の基礎知識-

author コンサルティングチーム

date 2023.08.24

update 2024.01.29

tags アクセス解析

tags  Google Analytics, アナリティクス

デジタルマーケティングがビジネスの中心に立つ時代となり、WEBサイトやアプリのアクセス解析は一層重要度を増しています。今回はアクセス解析ツールとして幅広く利用されている「Googleアナリティクス(GA)」について、基礎知識や活用ノウハウを前編、後編に分けてご紹介します。前編ではGoogleアナリティクスの基礎知識を、後半ではAccount Engagementとの連携も踏まえた活用ノウハウを記載しています。

「GAの担当者になったものの何をしたらいいかわからない」という方はぜひ最後までお読みください。

※本記事では、主にGoogleアナリティクスの最新バージョンであるGA4について紹介しています。今後のアップデートにより記事内容と実際の画面が異なる場合がございます。

関連記事:マーケティング施策のためのGA4活用術(後編)-Account Engagementとの連携と活用ノウハウ-

デジタルマーケティング担当者の役割

Googleアナリティクスを活用するにあたり、まずはデジタルマーケティング担当者に求められる役割を考えてみましょう。具体的な役割は各社毎で異なると思いますが、共通して重要なことは「お客様と自社との接点の最適化」です。Googleアナリティクスを使う際も、データの可視化だけで終わらせず、そのデータの結果を元にお客様のニーズに合わせた改善策を考えることが大切です。

例えば、アクセス解析で、どのページが人気か、どこで離脱が多いか、どのコンテンツが成果を上げているのかなど、このような情報はウェブサイトや広告の改善に役立ちます。また、新たな施策を実施する際は、アクセス解析の情報を見ながら、どの施策が成功しているのか、どの部分の改善が必要なのかを明確にして戦略を精緻化していくことが重要です。さらにはウェブサイト、アプリどちらでも横断して、計測できる仕組みになりました。

つまり何が言いたいかというと、事前に必要なイベントの設定がとても大切だということです。

アクセス解析をする上で必要な視点

Googleアナリティクスには標準レポートが備わっていますので、導入するだけで誰でも簡単に自社サイトのユーザーや広告の状況を確認できます。しかしウェブサイトやマーケティング施策の改善をしていく上では、全体像を俯瞰するだけではなくセグメントに分けて確認することが重要です。「どのセグメントが自社にとって重要なのか?」これはマーケターの資質が問われるところですので、何度も仮説検証を繰り返して改善していく必要があります。また、自社にとって重要なセグメントをみつけるためには、マーケティングファネルに沿って流入~コンバージョンに至るまでの流れを意識してデータを見ることも重要です。

GA4リリースの背景とUAとの違い

2023年6月に前バージョンである「ユニバーサルアナリティクス(UA)」の計測が停止となり、「Googleアナリティクス4(GA4)」へ移行された方も多いのではないでしょうか。GA4の登場背景には、主に2つのトレンドが影響しています。1つは、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど様々な端末かつウェブサイトやSNS、アプリなど多様なチャネルで行動するユーザーが増えたことです。もう1つは、プライバシーへの意識の高まりとそれに伴う法規制の対応です。GA4はこれらのトレンドに対応するため、ユーザーの情報を保護しながら効果的にデータを収集する新ツールとして開発されました。

UAからの変更ポイント

  1. イベントベース:UAではセッション中心のモデルを採用していましたが、GA4ではイベントとそのパラメータを中心にデータを収集・分析します。GA4ではユーザー軸での計測を重視しており、より詳細なユーザー行動の把握と柔軟なレポート作成が可能です。

    GA4とUAの計測の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
    関連記事:Googleアナリティクス4(GA4)でアクセス解析はどう変わるのか?

  2. AIと予測分析の活用:GA4は機械学習を活用してデータギャップを埋める機能が強化されました。また、未来のユーザー行動を予測する新たな指標も導入されています。

  3. 個人情報への配慮:ユーザー識別に「ユーザーID」や「Googleシグナル」などCookie以外の情報も利用されるようになりました。またユーザーがCookieをブロックした場合でも、他のユーザーの行動をもとに機械学習によってデータを補完する機能を持っています。

レポートを活用しよう

GA4には大きく分けて「レポート」「探索」「広告」の3つのレポート群があります。ここでは「レポート」のうち代表的なレポートと確認ポイントを紹介します。

  1. ユーザー属性サマリー
    ユーザー属性サマリーでは、サイトに訪れたユーザーの位置情報、性別や年齢、興味関心などを確認することができます。たとえば「どんな属性のユーザーがサイトを訪れているか?」「想定しているターゲットとのズレがないか?」といった確認に役立ちます。
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  2. ユーザーの環境の概要
    ユーザーの環境の概要では、ユーザーが利用しているデバイスやOS 、ブラウザを確認することができます。たとえば、PC とスマホとではどちらの流入が多いのかを確認し、サイト制作に活かすことができます。
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  3. トラフィック獲得
    トラフィック獲得では、ユーザーがどのチャネルから流入しているかを知ることができます。
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    主な流入経路は次の通りです。
    • Organic Search:自然検索
    • Direct :直接流入
    • Organic Social :SNS
    • Referral :外部サイト
    • Email :メール
    • Paid Search :リスティング広告
    • Display :ディスプレイ広告
    • Unassigned:一致するチャネルがない場合の総称

  4. ページとスクリーン
    ページとスクリーンでは、ページごとの表示回数(PV )やユーザー数、コンバージョンの状況などを確認できます。たとえば、コンバージョンに貢献しているページの分析、新たに作成したLP が見られているかの確認ができます。
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  5. コンバージョン
    コンバージョンでは、設定されているWeb サイトのゴール(成果)を確認できます。各コンバージョンイベントの発生回数や、ユーザー数などが目標に届いているかを確認します。
    GA4xMA_pt1_05.jpg

    なお、GA4ではイベントを対象にコンバージョンを設定します。設定方法は管理画面のプロパティ配下にある「コンバージョン」→「新しいコンバージョンイベント」から設定します。または「イベント」画面から対象のイベントのトグルをオンにして設定することもできます。
    GA4xMA_pt1_06.jpgのサムネイル画像

以上が標準的なレポートとその確認ポイントになります。これらのレポートはウェブサイトの現状確認や主要指標の定点観測として利用します。自社が抱える課題や仮説に対して深く探求する場合は「探索」を利用します。

後編では「探索」によるレポートの作成と施策改善のヒントを紹介しています。
ぜひこちらもご覧ください。

関連記事:マーケティング施策のためのGA4活用術(後編)-Account Engagementとの連携と活用ノウハウ-


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