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Googleアナリティクス4(GA4)でアクセス解析はどう変わるのか?

author マーケティングコミュニケーションチーム

date 2023.02.09

update 2023.02.09

tags アクセス解析

tags  Google Analytics, アナリティクス

Googleアナリティクスとは、Webサイトやアプリのアクセス解析ツールです。アクセス解析とは、登録したWebサイトのユーザー行動について、ユーザーの属性や訪問したページ、成果の達成率、広告効果や反響調査などを分析します。

Googleアナリティクスは、2005年に登場して以来、コンバージョン(CV)設定やオフライン時(非同期)での計測対応、アプリの解析対応など、リリースから大きく進化してきています。Googleアナリティクス4(GA4)はGoogleアナリティクスの2020年にリリースした4世代目のバージョンを指します。

なぜ、注目されているかというとgoogleアナリティクスが登場以来、初めてのフルリニューアルとなり、今までのgoogleアナリティクスから計測方法、設定方法が大きく変わったからです。なお、ひとつ前の3世代目はユニバーサルアナリティクス(UA)と呼ばれています。このブログでは、Googleアナリティクス4(GA4)がユニバーサルアナリティクス(UA)と比べてどのように変わったのかを解説します。

ユニバーサルアナリティクス(UA)とGoogleアナリティクス4(GA4)の計測の違い

Googleアナリティクス(GA4)になり、計測方法から大きく変わりました。以前のユニバーサルアナリティクス(UA)も含めて、「計測方法がどのように変わるのか?」をご紹介します。

ユニバーサルアナリティクス(UA)の計測

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ユニバーサルアナリティクス(UA)では「セッション」と呼ばれる単位で計測をしています。
セッションとは「来訪ユーザーがWebサイトを表示する」とGoogleアナリティクス(GA)が記録・計測を行う仕組みです。

例えば、上の図のように、1人のユーザーが1回のWebサイトの来訪で5つのページを閲覧したとします。この場合はGAに1ユーザー、1セッション、5ページビューと記録されます。また、最初に訪れたページをランディングページと呼び、最後に閲覧したページを離脱ページと呼びます。
特にTOPページを1ページだけ見てサイトから離脱する(ランディングページから離脱ページまでは1ページしかない)場合を「直帰」と呼びます。全体のアクセス総数に対する「直帰」の割合を直帰率と呼びます。

このようにユーザーが1回の来訪で動く一連の動きを1単位(=1セッション)として記録するのがユニバーサルアナリティクス(UA)の大きな特徴です。また、このセッションに加えて、「イベント」機能でバナーのクリックを計測の設定をしたり、「目標」機能でコンバージョン(CV)を計測の設定して、セッションに補完して計測するのがユニバーサルアナリティクスの計測設定です。

googleアナリティクス4(GA4)の計測

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一方で、Googleアナリティクス4(GA4)ではこの計測方法が「セッション」から「イベント」に変更になりました。イベントにページビューやクリック、コンバージョンなどが設定でき、この各イベントごとに記録され、計測する仕組みに変更になったことが大きな変更があった点です。さらにはウェブサイト、アプリどちらでも横断して、計測できる仕組みになりました。つまりは、事前に必要なイベントの設定がとても大切です。

Googleアナリティクス4(GA4)のイベントのタイプ

Googleアナリティクス4(GA4)はとても重要なイベントですが、大きく分けて4種類のイベントタイプが存在します。順に説明します。

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自動収集イベント

ウェブサイトにGoogleアナリティクス4を設定する際にデフォルトで収集されるイベントです。

拡張計測機能イベント

Googleアナリティクスで拡張計測機能が有効になっている場合に、ウェブサイトから収集されるイベントです。
(例)file_download、scroll、click、page_view、first_visit

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GA4を導入する際に最初にこの拡張計測機能をすべてONにしてデータが蓄積される状態にしておくことをおすすめします。
ONにするにはGA4の「設定 > プロパティ > データストリーム > 拡張計測機能」と進んで、出てきた項目を全てONに切り替えるのみで対応完了です。
(ページビューはデフォルトでONになっていますので特に操作は不要です。)

推奨イベント

別途設定は必要ではあるが、事前に定義された名前とパラメータを持つイベントです。
このイベントでは、既存のレポート機能と今後追加されるレポート機能を利用できます。
(例)login、sign_up、purchase、search、join_group

カスタムイベント

設定者が自由に定義するイベントです。
カスタムイベントはほとんどの標準レポートに表示されないため、有意な分析を行うにはカスタムレポートまたはデータ探索ツールを設定する必要があります。
(例)コンバージョン設定など

Googleアナリティクス4(GA4)のコンバージョン設定

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Googleアナリティクス4(GA4)では、コンバージョン設定も大きく変わりました。
ユニバーサルアナリティクス(UA)では「目標」という機能で設定しておりましたが、GA4はこの「目標」という機能が廃止されて「イベント」内で設定をするようになりました。
GA4で「設定 > イベント > イベントを作成」と進んで設定をします。設定方法はいくつかありますが、サンクスページが表示された(View)がされた場合に記録する場合は、画像のように記録します。

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UAの時はコンバージョン設定をするとすぐに項目の一覧に設定した内容が表示されるようになっていたかと思いますが、GA4は実際に1件以上のイベントが実際に発生したら項目の一覧に表示されるようになります。
よって、コンバージョンの設定をしたら動作のテストも兼ねて、自らサンクスページを表示させて一覧に出現するかを確認しておくことがおすすめです。出現したらコンバージョンのメニューに表示できるようにするために「コンバージョンとしてマークを付ける」をONにしてください。

その他注意しておきたいこと

GA4はデータの保持が14か月までしか設定できない

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ユニバーサルアナリティクス(UA)では、データの保持期間が「自動的に期限切れにならない」を選択でき、ツールを導入してからすべての期間のデータを保持することが可能となっておりましたが、Googleアナリティクス4(GA4)は、この「無期限で記録できる」の項目がなくなり、最大で14か月のデータ保持期間までの保管と変更になりました。

その代わり、UAでは有料版(Googleアナリティクス360)のみで利用できた「BigQueryのリンク」が、GA4では無料版でもできるようになりました。
この機能を利用して、BigQueryデータをBigQueryに保存することにより15か月以上前のデータも分析することができます。BigQueryに保存したデータはTableauやLooker Studio(Googleデータポータル)などのBIツールと接続して集計・分析をすることになります。

Googleサーチコンソールと連携するだけでデータを確認することができない

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ユニバーサルアナリティクス(UA)でもGoogleサーチコンソールと連携して分析に利用されていた方は多くいらっしゃったかと思います。
Googleアナリティクス4(GA4)でも引き続き、サーチコンソールと連携してGA4から分析に活用することができます。しかしながら、UAでは設定から接続するだけでGAのメニューから確認できていましたが、GA4はメニューに掲出する作業が新たに必要になりましたのでご注意ください。

サービスのリンク内の「Search Consoleのリンク」からお持ちのGoogleサーチコンソールとアカウントと接続して後に設定の「レポート>ライブラリ」と進み、Search Consoleの「公開」にしてください。これをすることでメニューに表示されて確認できるようになります。

まとめ

本記事では、「Googleアナリティクス4(GA4)でアクセス解析はどう変わるのか?」について解説しました。
ユニバーサルアナリティクス(UA)との差を理解しながらGA4の特徴をしっかりと押さえて、GA4でもしっかりとマーケティング施策の分析・計測ができるようにしましょう。

toBeマーケティングでは、アクセス解析の設定のお手伝いから効果的なアクセス解析の運用まで幅広くご支援を行っております。
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