マーケティングオートメーションを理解するためのおすすめ書籍
2019.03.01
2023.08.03
マーケティングオートメーションを導入して活用したいときに読んでおきたいおすすめ書籍を紹介します。全体像が把握できる書籍、実際に導入するときに参考になる書籍、さらに踏み込んで使うときに参考になる書籍をそれぞれ3冊ずつ紹介します。
マーケティングオートメーションの全体像を把握したいときに役立つ書籍
マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 ―Webマーケッター瞳の挑戦! ―
出版社はインプレス、著者は村上 佳代さんです。
著者の実体験や取材に基づいたデジタルマーケティングの本です。入門編ではあるのですが、事業活動にとって実践的な内容が詰まっています。マンガなので非常に読み進めやすく、専門用語もわかりやすく解説しています。
マーケティングオートメーションを活用するために、まずデジタルマーケティングの全体像を理解したいという方には、まずこの本を読んでみることをお勧めします。
マーケティングオートメーション入門
出版社は日経BP、著者は株式会社電通イーマーケティングワンさんです。
マーケティングオートメーションを導入して、よりきめ細やかなマーケティングを行いたい、マーケティング活動の効果を向上させたい、ナーチャリングの方法を知りたいといった人向けの基礎的な本です。
特に、興味があまりない見込み客を育成する方法や、育成過程における評価や選別の手法を設計する方法について、その概要を説明することに重点を置いています。まさに導入にあたって参考となる本です。
BtoBのためのマーケティングオートメーション 正しい選び方・使い方
出版社は翔泳社、著者は庭山 一郎さんです。
従来の引き合い中心の営業方法から、マーケティングを中心にリードを獲得し営業へつないでいく仕組みへ転換することを提唱し、そのためのツールとしてのマーケティングオートメーションを導入する基礎を事例とともに学べる本です。
情報としては少し古くなっていますが、主要なツールベンダーにも取材を行い、それぞれのツールの特徴や強みも紹介しているので、どのツールを導入したらよいかという参考にもなります。
マーケティングオートメーションを使った仕組みづくりに役立つ書籍
マーケティングオートメーション 最強の導入手法
出版社はKADOKAWA、著者は当社の代表・小池 智和です。
マーケティングオートメーションを導入しても活用できている企業は少なく、それはなぜなのかといった問いかけを根底に、本当に使えるマーケティングオートメーションとは何かを説いている本です。
CRMとの連携の方法であったり、メール1本送るときの方法であったり、LPのコンテンツによる改善であったりと、実践と活用法を提案しているので、システムだけではなくその周辺で用意すべきことは何かもあわせて考えるために最適な1冊です。
BtoC向けマーケティングオートメーション CCCM入門
出版社はインプレスR&D、著者は岡本 泰治さんと橋野 学さんです。
CCCMとは、クロスチャネル・キャンペーン・マネジメントの略です。BtoCのビジネスにおいて、顧客の行動に応じたコミュニケーションを自動的に行えることが特徴となっています。このCCCMを使いこなすための本ではあるのですが、顧客の行動に基づいたデータドリブンなBtoCマーケティングを構築したい場合に参考になります。
著者は実践している人でもあるので、よりリアルな運用の内容に触れることができます。
THE MODEL
出版社は翔泳社、著者は福田 康隆さんです。
著者は、米国のセールスフォース社で営業のノウハウを習得、日本に合うようにそのノウハウを体系立てて整理し紹介した方です。 米国での経験に基づいた、マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセス各部門における連携の方法や、マーケティングオートメーション運用の全体像にも触れ、また営業の商談へつなぐ基準についても具体的に書かれています。
マーケティングオートメーションというツールへの向き合い方から考えさせてくれる、マストバイな1冊です。
マーケティングオートメーションを活用しつくしたいときに役立つ書籍
マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方
出版社はクロスメディア・マーケティング、著者は小川 共和さんです。
カスタマージャーニーとは、マーケティングの際に設定したペルソナの行動や思考、感情を時間の経過とともに表現したものです。マーケティングオートメーションでは、カスタマージャーニーの出来が、顧客の感情を購入へ動かせるかどうかを決める要素の一つとなります。
この本は、そのカスタマージャーニーの設計方法と、具体的な事例を教えてくれます。比較的企画よりの内容となっているので、設計の考え方を学ぶためには最適な1冊です。
データ・ドリブン・マーケティング―最低限知っておくべき15の指標
出版社はダイヤモンド社、著者はマーク・ジェフリーさんです。
英語からの翻訳本です。ジェフ・ベゾスが愛読しているとされ、アマゾン社員の教科書となっています。
マーケティング上の意思決定をするために、さまざまなデータを収集して意思決定に生かすことを推奨し、実務で活用できる内容となっています。
マーケティングオートメーションは、シナリオにおいてもナーチャリングにおいてもスコアリングにおいても、すべて遷移するためのしきい値、指標が必要となります。この指標について学ぶために適した本です。
「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング
出版社は幻冬舎、著者は中田 義将さんです。
BtoBビジネス向けの本です。データ分析によって成果を最大化することに成功した7社の事例を紹介しながら、デジタルマーケティングの勘所についての説明がされています。著者はマーケティングコンサルティング会社を経営しており、紹介されている事例はまさに実際にあった事例です。
引き合い中心の営業活動からの脱皮を求められているものの、具体的なアプローチ方法がわからないので知りたいという人におすすめです。
全体像を把握してから深掘りをして理解を深めよう
マーケティングオートメーションの導入について特化した本は、カバーする範囲が広いこともあり、それほど多くはありません。ただし、デジタルマーケティングやデータ分析に関する本が出版されており、マーケティングオートメーションへ実装する要素ごとであれば、指標の作り方などの考え方を学ぶことができます。
ここで紹介した本に限らず気になった本は手にとってみて、デジタルマーケティングや知識を増やし、マーケティングオートメーションの導入や運用へ役立てていきましょう。