Tableau PrepでSalesforceデータを利用する際のTips
2023.09.26
2024.06.19
はじめに
今回はTableau PrepでSalesforceデータを利用する際のTipsについて解説していきます。
Salesforceのデータを利用したダッシュボードをTableauで実装する際、前処理としてTableau Prepがあると様々なデータを加工できるのでとても便利です。そこで本記事では以下の内容をご紹介したいと思います。
・Tableau PrepでSalesforceデータを連携する方法
・SalesforceデータをAPI名ではなくラベル名で読み込ませる方法
本記事を御覧頂くことでTableau PrepでSalesforceデータを扱う方法や注意点が分かります。それではいってみましょう。
Tableau Prepとは
Tableau Prepは、データの前処理やクレンジングを簡単に直感的に行えるツールです。
Tableauを利用された方であればイメージが湧くかと思いますが、Tableauと同じ感覚でドラッグ&ドロップ操作を中心にデータの変換や結合、集計を行うことができます。
GUIベースのインターフェースを採用しているため、コーディングの知識がなくてもデータを準備することができるのが特徴です。
Tableau Prepの主要な機能には、データの形状変更、カテゴリーのグループ化、不足データの処理、データの結合や統合など、日常的なデータ整理作業を効率的に行うための機能が多く含まれています。
処理の結果はリアルタイムでプレビュー画面で確認することが可能です。
このツールを使用することで、データ分析の前段階でのデータ整理作業を迅速かつ正確に行い、その後の分析や可視化の作業をスムーズに進めることができます。
Tableau PrepでSalesforceデータを連携する方法
以下、Salesforceのデータを取り込むまでのステップとなります。
1. Tableau Prepの起動
まず、Tableau Prepを開き、メインのインターフェースに移動します。
2. データの接続
画面左側の「接続」から「Salesforce」を選択します。
接続先が多いので検索画面を利用することをお勧めします。
3. 認証情報の入力:
Salesforceのユーザー名、パスワード、セキュリティトークン(必要に応じて)を入力します。
これにより、Tableau PrepはSalesforceアカウントにアクセスできるようになります。
4. データの選択:
認証に成功すると、Salesforce内の利用可能なオブジェクトやテーブルが表示されます。
必要なものをドラッグ&ドロップで選択し、データを読み込みます。
この作業まで完了すれば、Salesforceから取り込んだデータがTableau Prepに表示されるので、ここでデータの加工や変換を行うことができます。
注意点としては、Tableau PrepではSalesforceデータをAPI名で読み込まれることがあげられます。
SalesforceのAPI名は英語で表記されているため、項目を1つ1つ日本語に修正する手間が発生してしまいます。
そこで上記を回避すべく、次にSalesforceデータをAPI名ではなくラベル名で読み込ませる方法を解説いたします。
SalesforceデータをAPI名ではなくラベル名で読み込ませる方法
方法としては、Tableau CloudにSalesforceデータをパブリッシュし、パブリッシュしたデータをPrepで読み込むことになります。
Tableau Cloud画面にて「パブリッシュしたデータソース」を選択します。
下記画面で「Salesforce」を選択します。
続いてSalesforceのユーザー名、パスワードなどの認証情報を入力します。
画面左側で「商談」を選択し、白色のフィールドにドラッグ&ドロップをします。
白色のフィールドにドラッグ&ドロップをしたら、読み込み待ちとなります。
(読み込みには多少時間がかかるのでご注意ください。)
読み込みが完了したら、任意の名前を入力し、「認証資格情報の埋め込み」にチェックを入れ、「パブリッシュ」をクリックします。
データソースが正常にパブリッシュされたことを確認します。
パブリッシュしたSalesforceのデータをPrepで読み込むと、商談の項目がラベル名で表示されるようになります。
接続先は「Tableau Server」を選択してください。
これで作業は完了となります。
最後に
今回はTableau PrepでSalesforceデータを利用する方法やTipsを解説しました。
・Tableau PrepでSalesforceデータを連携する方法
・SalesforceデータをAPI名ではなくラベル名で読み込ませる方法
Tableau CloudにパブリッシュすることでAPI名をラベル名に変換する手間がなくなりますので、ぜひツールを触って頂きながら理解を深めていただければと思います。
本記事がBI活用の一助になれば幸いです。
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