Dreamforce2017 まとめ:Salesforce Einsteinとマーケティング領域のコラボレーション
2017.11.13
2024.06.19
17万人が参加する世界最大級のSalesforce社イベント「Dreamforce」に参加してきました!
Dreamforceをご存知ない方向けに3つのポイントで説明すると、
- 年に一回サンフランシスコで開催されるSalesforce社のイベント(お祭り)
- 2,000以上のセッションやキーノートが実施される
- Salesforceの開発者やプロダクト責任者とコミュニケーションがとれる場
といったもの。
ライブ感はなかなか言葉で説明できないので写真にて。
写真1:キーノートセッション参加時にエスカレーターから
2番目に大きいキーノートセッション会場に向かう途中です。
写真2:マーケティングセッションのメイン会場PalaceHotelにて
全部で15会場に分かれ、それぞれテーマごとのセッションや展示ブースがありました。
マーケティングセッションの多くがPalaceHotelで行われており、同時に7~10程度のセッションが開催されていました。
私はマーケティング領域でどのような変化が起きるのかを中心にセッションに参加してきました。
なにせ2,000を越えるセッションがあるので参加できるセッションはごく一部。
私が参加した17のセッションやキーノートは「マーケティング領域」「解析」「AI」を中心としたもの。
重要と思えるトピックスをお伝えします。
※今回ご紹介する情報はリリース前の情報となります
※実装される時期や機能は変更となる可能性がありますのでご注意ください
Salesforce Einsteinによるリードスコアリングの衝撃
私達がマーケティング活動ご支援をしている、B2B企業のご担当者によく聞かれる質問トップ3の一つが「他社はいつリードを営業に渡していますか?」といったもの。
一定のスコアになったのでリードを渡しても、情報収集だけしている担当者ばかりで商談化しない。
もっと質が高いリードを渡して欲しいと文句を言われる。
こんな経験ありませんか?
営業にアサインする(渡す)タイミングをAIが提案
長年マーケターを悩ませてきている課題にAIが応えてくれます!
Salesforce Einsteinのリードスコアリング機能は商談化の可能性を100点満点の点数で表してくれます。
AIのロジックは明らかになっていませんが、過去受注した案件の属性情報を元に確度が高いリードを点数化する機能が中心と思われます。
今まで勘と経験でタイミングを考え営業に渡していた部分をAIが肩代わりしてくれる、そんな機能です!
マーケターは施策の最適化に注力できる
例えば、リードスコアリングが80点以上になったら営業にアサインするという条件を決めておけば、勝手に営業の方にリードをアサインできます。
勘や経験は暗黙知なのでなかなか社内にノウハウが溜まらないもの。
それがAIであればデータを元に確度の高さを判断するので、データが増えれば勝手に精度が高まる仕組みになります。
マーケターは余計な判断に時間を取られることなく、マーケティング施策の最適化に力と時間を注げるようになる、そんな機能です。
Pardotの行動情報も組み込めるように
B2Bマーケティングセッションでは、Pardotの行動情報も組み込めるようになるというリリース情報も説明がありました。
例えば「ずっと休眠しているお客様が最近Webによくアクセスするようになった」場合など、リードスコアを上げるようなロジックに使われるようです。
※元Einstein開発者の方に挨拶させていただいた際に確認しました
その他の進化(Pardot)
個人的にはSalesforce EinsteinでAIによるリードスコアリングを提示される
Engagement Studioメール送付日付の設定ができるように
Engagement Studioで展示会の事前案内メールから直前フォローメール、展示会後のフォローメールを送付するシナリオを作成する場合などに便利な機能です。
日付を予め設定しておくことで、間違いなくメールを決まった日に送付出来ます。
今まではロジックを工夫して送付する日をコントロールしていましたが、その煩わしさがなくなると共に人為的なミスもほとんどなくなりそうです。
SalesforceのキャンペーンとPardotキャンペーンの連動
Pardotのプロスペクト(人の情報)には1つのキャンペーンしか紐付けられませんが、今後はSalesforceのキャンペーンと完全連動できるようになるそうです。
まとめ
非常に大きな収穫を得ることができたDreamforce17でした。
日本語同時通訳のキーノートセッションも豊富にありますので英語ができない私のような方でも楽しめるイベントです。
ただ、せっかくの機会なのにユーザー同士の会話などに積極的に入れない、質問できないといった状況は非常にもったいないとも感じました。
次のチャンスのためにきちんと英語力を磨いておきたいと思います!