ちょっと待って!「Salesforceからユーザーを同期」を行うその前に
2019.06.20
2024.06.19
Pardotにログインした時に、下記のようなメッセージが表示されていませんでしたか?
新機能がリリースされてから数か月、緑色のボタンを押すと何が起こるのかわからずそのままにしていた方も多いかと思いますが、そんな方にぜひ知っていただきたい内容です。
1.Salesforceユーザー同期とは?
PardotとSalesforceのユーザーをより連携・管理しやすくするために2018年3月にリリースされた新機能です。ユーザー管理およびセキュリティ管理が効率的に行えるようになります。
Salesforceのユーザーは入社・退社時にきちんと管理されていることが多いと思いますが、Pardotのユーザー管理はいかがでしょうか?ユーザーを同期しておくと、Salesforceで無効化したユーザーはPardot側でも無効化(ゴミ箱に入る)されます。また、SalesforceのプロファイルとPardotのロールをマッピングすることで、新規でSalesforceユーザーが作成されると同時にPardot側にも新規ユーザーが作成されます。
なんだ、便利じゃないか!と思った方。
どうか焦らずに最後まで読み進めてください。
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2.注意すべき点
Salesforceの提供しているヘルプにも、機能をよく理解した上で有効化するよう注意書きがあります。
重要な点をピックアップしてみます。
• 一度有効化すると、無効化することができません。
• 有効化すると、Pardotでユーザーのインポートができなくなります。
(Salesforce からユーザーのインポートと同期が可能です)
• 1つのSalesforce組織と複数のPardotアカウントを同期している場合は、有効化は非推奨です。
• API認証や各種プラグインには、Pardot単体ユーザーを利用します。
• 同期済みユーザーのPardotの言語設定は、Salesforce側の設定に準じます。
• 同期済みユーザーがPardotにアクセスするときは、Salesforce側のログイン制限(ログイン時間帯やIPのホワイトリストなど)が適用されます。
そして一番とまどうのが、SalesforceとPardotの両方がSalesforceのログイン情報に一元化されるため、 同期済みユーザーはPardotのログイン情報(ID・パスワード)ではログインできなくなります。
有効化後は、以下のいずれかの方法でSalesforceのログイン情報を使ってPardotにログインします。
① Salesforce上のPardotタブをクリックするか、アプリケーションランチャーからPardotをクリックします。
② ログイン画面の「Log in with Salesforce」をクリックし、Salesforceのログイン情報を入力してログインします。
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3.ユーザー同期の有効化手順の概要
ユーザー同期の有効化は、Pardotのシステム管理者が実施します。
Pardotと同期するSalesforceのプロファイルを選択し、関連付けるPardotのユーザーロールを選びます。
選択したプロファイルに属するSalesforceユーザーがPardotに同期されます。
※ユーザー同期の有効化以前に存在していたPardotユーザーは、ユーザーロールがそのまま保持されます。
※ユーザー同期が有効化されると、Pardotユーザーは"同期済みユーザー"と"Pardot単体ユーザー"に分類されます。
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まとめ
一度有効化してしまうと元に戻すことができないため、事前に機能をよく理解することが必要ですが、SalesforceとPardotのユーザー管理を一元化し効率的に行うことができるようになります。Pardot Lightningを有効化する際にはSalesforceユーザー同期も推奨されているなど、SalesforceとPardotを組み合わせた活用には欠かせない機能と言えます。
MAnaviでは、Account Engagement Lightningを使用できるユーザーの追加方法に関する下記コンテンツを提供しています。
※以下のマニュアルは、MAnavi会員以外の方でもご覧いただけますので、ぜひご確認ください。
✔マニュアル:【Account Engagement初期設定】新規ユーザー追加