お客様にメールが届かない!?DNSブラックリストへ登録された時の対応
2022.12.26
2024.06.19
こんにちは、toBeマーケティングのアカウントサクセスチームです。
みなさんは、日々Account Engagement(旧Pardot)を利用していて、お客様にメールが届いていないという経験をされたことはないでしょうか。
電話で連絡をしてもメールアドレスに間違いはないはずなのにどうしてかメールが届かない。
そんな時は、DNSBLへの登録を疑ってみるとよいかもしれません。
DNSBLとは?
DNSBL(Domain Name System Blackhole List)とは、迷惑メール・スパムメールの中継・発信元のIPアドレスをまとめたブラックリストの総称です。インターネット上には、企業や法人などがまとめたDNSBLが多数存在しています。
ほとんどのメールサーバは、複数のDNSBLを参照してスパムメールや迷惑メールが届かないよう設定されています。
本来であれば、スパムメールや迷惑メールを停止するための便利な機能ですが、メールサーバは複数の企業やユーザーで共有して利用している場合も多いため、その中の一人でもスパムメールの踏み台などに利用されてしまうと、DNSBLへ登録される可能性がでてきます。
DNSBLへ登録される理由
ブラックリストに登録される理由としては、次の2つが挙げられます。
- 無効なアドレスに送信しつづけることでリスト型攻撃と判定される
- Webサイトに設置したフォームに嫌がらせや妨害を目的とした投稿・登録が続き、無効なメールアドレスあてに登録完了の自動返信メールが多数配信される
前者であれば無効なアドレスはリストにいれない・怪しいリストを利用しない。
後者であればフォームへの連続投稿や機械的な送信を防ぐ仕組み(reCAPTHA)などが有効です。
DNSBLへ登録されていないかを確認するには?
それではここから、メールを送信しているAccount Engagement(旧Pardot)のIPアドレスがDNSBLへ登録されているかどうかを確認する方法をご案内します。
まずはAccount Engagement(旧Pardot)の送信IPを確認します。
①Account Engagement(旧Pardot)のIPアドレス確認方法
- Account Engagement(旧Pardot)の Lightningアプリケーションで [Pardot 設定] を選択します。
- [アカウント]タブにある[送信 IP]の項目が該当のメール送信サーバIPアドレスになります。
②確認したIPがDNSBLへ登録されているか確認する
次に、確認したIPアドレスが世界に公開されているDNSBLへ登録されているかどうかの確認です。
- mxtoolbox へアクセスし、上のタブから[Blacklists]を選択します。
- 前項で確認した送信IPを[Server IP or Domain]に入力して、[Blacklist Check]を選択します。
- ブラックリストの一覧がでてきます。ここで赤い「NGマーク」がでていれば、ブラックリストへ登録がされていることになります。
基本的には、ここでNGマークが出る場合、メールサーバ全体に影響がでている可能性があるので、メールサーバ管理者さまへDNSBL登録解除申請をお願いするようご対応ください。
最後に
DNSBLは、本来スパムメールや迷惑メールを排除するような機能ですが、誤って正常なメールサーバが登録されてしまうケースもあります。エンドユーザーさまにメールが届かないソフトバウンスが極端に増えたといった時には一度、サーバがDNSBLへ登録されてしまっていないかご確認ください。
MAnaviでは、メール送信ドメイン設定に関する下記コンテンツを提供しています。
※以下のマニュアルは、MAnavi会員以外の方でもご覧いただけますので、ぜひご確認ください。
✔マニュアル:【Account Engagement初期設定】メール送信ドメイン設定