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SalesforceとAccount Engagement(旧Pardot)のキャンペーンを連携!各キャンペーンの違いや必要作業を解説します!

author カスタマーサクセスエンジニアチーム

date 2022.12.26

update 2023.11.27

tags Pardot

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はじめに

SalesforceとAccount Engagement(以下Pardotと表記します)の導入中、よく出る質問に「SalesforceキャンペーンとPardotキャンペーンって接続したほうがいいの?」というものがあります。

この質問に回答する上で、必ず理解をしてもらわなくてはいけないこと。
それはずばり「SalesforceキャンペーンとPardotキャンペーンの違いが何なのか」です。

SalesforceキャンペーンとPardotキャンペーンの違い

SalesforceキャンペーンとPardotキャンペーンは同じ「キャンペーン」という言葉がつくため、その役割を同じようなものとして捉える方が多くいらっしゃいますが、実はそれぞれの「キャンペーン」が持つ役割は異なるものなのです。

キャンペーン連携をするか否かについては、まずSalesforceキャンペーンとPardotキャンペーンの違いを理解した上で決定しましょう。

Pardotキャンペーンとは

Pardotのキャンペーンは、プロスペクトがどういう経緯でPardotに登録されたか、最初の接点は何か(プロスペクトとPardotのファーストタッチポイント)を知るために使用されます。流入元=「ソース」と言い換えると分かりやすいかも知れません。

そのため、Pardotキャンペーンの大きな特徴は一人のプロスペクトに対して一つのキャンペーンしか紐付かないと認識しておきましょう。

Salesforceキャンペーンとは

Salesforceのキャンペーンは、展示会や施策ごとにキャンペーンを作成し、リードや取引先責任者に紐付けてキャンペーン履歴を見たり、ROIを計測できるものになります。

Salesforceでは施策単位でキャンペーンを作成していくため、1人のリード/取引先責任者が複数施策に関連した場合は1:nの関係が出来上がりますよね。

そのためSalesforceキャンペーンは1人の人間(プロスペクト)と複数キャンペーンを紐づけることができると認識しておきましょう。

それぞれの違い

PardotとSalesforceキャンペーンの大きな違いはズバリ

  • Pardotキャンペーンは「一対一」
  • Salesforceキャンペーンは「一対多」

人の情報と紐づけることができるキャンペーン数の違いにあります。

例えば「Pardotから送るメール施策ごとに効果測定をしたい」場合はメールにキャンペーンを設定すると思います。
キャンペーン連携をせずに運用をしている場合、キャンペーンは一人のプロスペクト に対してそファーストタッチポイントとなるキャンペーンしか紐づかないため、既にキャンペーンが紐づいているプロスペクトにはメールに設定したキャンペーンが紐づかず、効果測定の対象から外れてしまうなどの現象が起きてしまいます。

そういう時に役立つのがキャンペーン連携です。SalesforceのキャンペーンとPardotキャンペーンを連携することでプロスペクトとキャンペーンが1対多で紐付けられる=プロスペクトと複数キャンペーンが紐づく状況を作れるのです!

スクリーンショット 2022-12-21 22.13.20.png

キャンペーンの連携方法

では実際にキャンペーンを連携する方法について解説します。

1.コネクターの設定

Pardot設定>コネクター>Salesforce.comのコネクターの歯車マーク>設定を編集...


スクリーンショット 2022-12-21 20.18.13.png

 ...>キャンペーン>①接続済みキャンペーンおよび Engagement History を有効化にチェック②レコードタイプを選択>保存

スクリーンショット 2022-12-21 20.22.19.png

※【レコードタイプの選択について】
レコードタイプの選択は必須なので要注意。
Salesforceキャンペーンオブジェクトでレコードタイプを作成していない場合は「マスターレコードタイプ」を選択する。
レコードタイプを作成し、レコードタイプごとにキャンペーン管理をしている場合は、Pardotと連携するレコードタイプを選択する。

確認

キャンペーンの接続を行うと、Pardotキャンペーンタブの表示が変更されます。

▼接続前

Lightning-Experience-Salesforce - 2022-12-21T211647.563.pngのサムネイル画像

▼接続後

Lightning-Experience-Salesforce - 2022-12-21T202453.382.png

接続ができていれば「Pardotキャンペーンを追加」ボタンがPardotキャンペーンタブから非表示になります。

これでキャンペーン連携の設定が完了しました。

既存キャンペーンの接続

キャンペーン連携後はSalesforce側でキャンペーンを作成すれば自動的にPardotへキャンペーンが連携され、アセットからのキャンペーン参照もスムーズに可能です。

ではキャンペーン接続前にそれぞれ作成したキャンペーンはどうしたら良いのか?

ここからはキャンペーン連携前に作成したキャンペーンを紐づける方法についてご案内します。

Pardotの既存キャンペーンの接続方法

①手動で接続

■前提:PardotとSalesforce双方に紐付けするキャンペーンが存在する場合

■手順
Pardotキャンペーン>ビュー:接続されていないPardotキャンペーン>接続したいキャンペーンのアクション(歯車マーク)>CRMキャンペーンと接続

スクリーンショット 2022-12-21 21.20.23.png

...>CRMキャンペーンにて、Salesforce側の接続先キャンペーンを選択し保存

Lightning-Experience-Salesforce - 2022-12-21T212154.005.png

※Salesforce側に接続先のキャンペーンがない場合は、一度キャンペーン連携を切って、Salesforce側で接続先キャンペーンを作成する必要があります。

※Salesforce側でキャンペーンを接続したものの、上記キャプチャのCRMキャンペーンの選択肢に該当のキャンペーンが表示されない場合は、すぐ右にある更新マークを押してみるか、少し時間を置いてから再度試してみてください。(Salesforce側のキャンペーンの作成後すぐにこの作業を行うと、Pardot側にまだSalesforceキャンペーンの情報が連携されていないため読み込めないケースがあります)

上記作業をキャンペーンごとに行うことでキャンペーンの手動接続が可能になります。

②PardotキャンペーンをSalesforceの新規キャンペーンに接続する

■前提:Pardotにのみキャンペーンが存在し、Salesforce側に接続先のキャンペーンが存在しない。

Pardot側にあるキャンペーンをSalesforce側に一括で新規作成する方法です。
既に大量のキャンペーンが存在し、手動でSalesforceキャンペーンを作成していくのが困難な場合はこちらの方法がお勧めです。

■手順
Pardotキャンペーン>PardotキャンペーンをSalesforceの新規キャンペーンに接続する>Pardotキャンペーンリストをダウンロード

スクリーンショット 2022-12-21 21.24.16.png

CSVをダウンロードし、ワークベンチにアクセス
https://workbench.developerforce.com/
サービスに同意し[Login with Salesforce]をクリック>Salesforceのログイン情報を入力し、ワークベンチにログインする

スクリーンショット 2022-12-22 14.55.51.png

Jump to:Insert>Object:Campaignを選択
※Campaignが選べない場合はログインしているユーザーが「マーケティングユーザー」になっているか確認してください。

スクリーンショット 2022-12-22 14.56.35.png

ダウンロードしたCSVを選択し[Next] をクリック
スクリーンショット 2022-12-22 14.58.21.png

マッピング内容を確認しMap Fieldsを押下(Preview CSVにてCSVデータの中身を確認できます。ここで文字化けなどがないか確認してからMap Fieldsへ進みましょう)
スクリーンショット 2022-12-21 21.39.53.png

[Confirm Insert] でアップロードを開始
スクリーンショット 2022-12-21 21.41.36.png

アップロードが完了したら接続完了です。

Salesforceの既存キャンペーンの接続方法

■前提:「接続されていないPardotキャンペーン」が0の状況である
※「接続されていないPardotキャンペーン」が存在しても、Salesforceと連携する必要がない場合はそのままでOK

■手順

・コネクターの設定

Pardot設定>コネクター>Salesforce.comの右側の歯車>設定を編集を押下

スクリーンショット 2022-12-21 20.18.13.png

...>キャンペーン>「Salesforce を使用してすべてのキャンペーンを管理」にチェックを入れて保存スクリーンショット 2022-12-21 21.45.15.png

これで設定は完了です。

あとはPardotへ連携したいキャンペーンレコードをSalesforce側で更新していくと、自動でPardotへキャンペーンが連携されます。

■ちなみに
Salesforce側のレコード更新について、手動で更新する場合は一度レコードの編集→(何も変更せずに)保存をするだけです。一括で更新する場合はデータローダーなどを使用して更新すればOKです。

確認はレコードの最終更新日項目が更新されている=更新できていると判断してください。

まとめ

それぞれのキャンペーンの違い

  • Pardotのキャンペーンは「一対一」でしか紐づかない
  • Salesforceのキャンペーンは「一対多」の紐付けが可能

キャンペーン連携のメリット

キャンペーン連携のメリットは連携をすることでプロスペクトを複数のキャンペーン(施策)に関連づけることができる!という点です。

スクリーンショット 2022-12-21 22.13.20.png

それ以外にも、Salesforceキャンペーンを使用するメリットはたくさんあるのですが、ここで説明すると内容が倍になってしまいますのでまた別の機会に、、、

是非ご参考にされてください!

MAnaviでは、キャンペーン連携に関する下記コンテンツを提供しています。
※以下のマニュアルは、MAnavi会員以外の方でもご覧いただけますので、ぜひご確認ください。
マニュアル:キャンペーン連携

✔Account Engagement (旧 Pardot)を使用しているが、それぞれの機能をうまく活用できていない
✔Engagement Studio(シナリオ)がメールの発射台になり、シナリオが機能していない
上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ!お問い合わせください。

投稿者プロフィール
カスタマーサクセスエンジニアチーム

カスタマーサクセスエンジニアチーム(Customer Success Engineer Team)

Pardotの初期セットアップに携わるカスタマーサクセスエンジニアチームでは、主にフォームSalesforceとの連携など設定関連のご支援を担当。エンジニアチームならではの視点で、今までの導入実績から得た技術面のTipsやナレッジ、検証結果などをご案内します。


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