マーケティングデータ共有ルール活用例のご紹介!
2023.09.20
2024.06.19
はじめに
Account Engagement の機能として、Advanced以上のEditionで活用することができる「マーケティングデータ共有ルール」の機能をご存知でしょうか?
本記事では、「マーケティングデータ共有ルール」の活用方法について詳しく説明していきます。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
- 「マーケティングデータ共有ルール」とは何か
- 「マーケティングデータ共有ルール」の活用方法
「マーケティングデータ共有ルール自体初めて聞いたので、活用方法が分からない」
「SalesforceからAccount Engagementに自動で作成されるプロスペクトを制限したいが方法が分からない」
このようなご担当者様はぜひ本記事を参考にしてください。
マーケティングデータ共有ルールとは
「マーケティングデータ共有ルール」とは、Salesforceコネクターにおいてリード・取引先責任者・商談・カスタムオブジェクトに対して、同期条件を設定することで、条件に一致したレコードのみをビジネスユニットに同期するように管理できる機能のことを指します。
「マーケティングデータ共有ルール」を活用することで、条件に合致したレコードのみをAccount Engagement(ビジネスユニット)で管理できるようになります。
複数のビジネスユニットを運用している状態で、連携対象となるレコードを分けたいという場合や、Salesforceで作成されたリード(あるいは取引先責任者)と連携されるレコードを厳選したい場合などに有効活用いただける機能になります。
本ブログでは活用例と共に「マーケティングデータ共有ルール」について紹介させていただきます。
マーケティングデータ共有ルール設定手順
「マーケティングデータ共有ルール」の設定は以下より行うことができます。
1)Acccount Engagement設定>コネクター>Salesforce.comの編集をクリック
2)「マーケティングデータ共有」タブを開き「Lead」「Contact」にルールを設定
「マーケティングデータ共有ルール」で使用する項目をあらかじめ決めておきましょう。(使用する項目はSalesforceと項目連携されていない項目をご利用ください)
以上の手順で、「マーケティングデータ共有ルール」の設定は完了です。
上記内容を参考に、ビジネスユニットごとに設定を行いましょう。
マーケティングデータ共有ルール活用例①:
ビジネスユニットごとにレコード管理を分ける
次に、ビジネスユニットの活用例をご紹介します。
たとえば、A事業部、B事業部、C事業部がそれぞれのビジネスユニットを管理していて、マーケティング対象となる顧客が事業部ごとで異なる場合は以下のような設定で管理することができます。
マーケティングデータ共有ルール設定
1)「マーケティングデータ共有ルール」で使用する項目を決める
今回の場合:「Business_department」のカスタム項目を利用
2)各ビジネスユニットの「マーケティングデータ共有」を設定(リード/取引先責任者)
今回の場合:A事業部:「Business_department=A」
B事業部:「Business_department=B」
C事業部:「Business_department=C」
例)A事業部の設定
設定後イメージ
上記のように設定を行うことで、各リード(あるいは取引先責任者)が持つ「Business_department」の値によって、格納先となるビジネスユニットを分けることができ、それぞれのマーケティング対象となるプロスペクトのみを管理することができるようになります。
マーケティングデータ共有ルール活用例②:
マーケティング対象のレコードのみAccount Engagementに連携させる
全ての顧客をSalesforceで管理しているが、マーケティング対象となる顧客は全員ではなく、限定した一部の顧客が対象となる場合に関しても「マーケティングデータ共有ルール」を活用いただくことができます。
マーケティングデータ共有ルール設定
1)「マーケティングデータ共有ルール」で使用する項目を決める
今回の場合:「Marketing_target」のカスタム項目を利用
2)各ビジネスユニットの「マーケティングデータ共有」を設定(リード/取引先責任者)
今回の場合:「Marketing_target=true」
設定後イメージ
上記のように設定を行うことで、マーケティング対象となる顧客のみをAcccount Engagementと連携させて管理することが可能となります。
「マーケティングデータ共有ルール」を活用する場合の注意点
「マーケティングデータ共有ルール」を活用する場合、上述の通りそれぞれのビジネスユニットで条件の設定を行います。
運用していく中で、以下のような変更を実施した場合、「マーケティングデータ共有ルール」の条件に合致しなくなったプロスペクトはゴミ箱に格納されてしまいますので注意が必要です。
①「マーケティングデータ共有ルール」の設定を変更した場合
②「リード」「取引先責任者」のレコード上で、「マーケティングデータ共有ルール」で使用している項目の値を変更した場合
また、「マーケティングデータ共有ルール」の設定はスタンドアローンでは設定ができません。設定を行う場合は、はAccount Engagement Lightningアプリケーションを利用して設定しましょう。
終わりに
本記事では、「マーケティングデータ共有ルール」の活用方法について紹介させていただきました。
「マーケティングデータ共有ルール」の機能について知り、自社運用においてビジネスユニットごとの管理、あるいはマーケティング対象の厳選などで「マーケティングデータ共有ルール」をご活用いただき、効率的なマーケティング活動につなげていただけますと幸いです。
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